キムティ

 帰りの車で聴いてたラジオ、某文化施設の企画展(か何か)に関して、番組アナウンサーが電話でそこの学芸員とやり取りをしながら詳細を案内していました。
 10年くらい前になるでしょうか。新採用で入ってきた数年後、その知識などを買われて(たぶん)彼はそっちの方へ異動していったのです。自宅洪水事件とか、出会い頭衝突事件とか、まぁ話題の多かった彼だが、気持ちのいいヤツで自分の似顔絵なんかも描いてくれたりしたっけ。異動後、そういう施設故に彼も憧れのMacintoshをいじることになって、何度となく使い方などについて質問の電話などしてきたことがあったけれど、いつしか連絡も途絶えてしまい、結局その後はどこで何をしているのか知る由もありませんでした。申し訳ないけれどすっかり忘れていた‥‥と言っていいほどです。っていうか忘れてました。
 が、「‥‥のキムティ(仮名)さんに伺いましょう。こんにちはキムティ(仮名)さん‥‥」とアナウンサーが呼びかける名前にハッとして耳を傾けると、あぁ間違いなくこれはあのキムティだと確信したわけです。まさかこんな形で彼の健在ぶりを確認できようとは。相変わらず作ったように歯切れよく受け答えするそのあたりが彼らしいなと感じたわけですが、そっかぁあっちの方に異動したんだ、元気でいたんだと、ものすごい安堵感だったのであります。また、以前にも増して生き生きとしている雰囲気も伝わってきて、それもまた嬉しく感じました。頑張ってるんだ‥‥。