摩訶不思議体験

 コロナによるいろんな対応、定年前にこんないろいろな体験をするとは思わなかったです。
 いろんな事業も、そのためのさまざまな事務処理も、もちろんお金のことも、この先どうなっていくのか心配ばかり、はぁ‥‥ため息が多いです。
 何十年ってこの仕事やってきたけれど、ここにきて(仕方ないコロナだからと)あっさり通ってしまうこともあって、それもどこか摩訶不思議な感覚で、はぁ‥‥というため息になっているのもあります。
 ずっと望んでいたところでもあるからいいんだけれど、じゃぁ今までの何十年って何だったのかなぁ‥‥と。

 自分にはさほど縁がないと思っていたWeb会議。意外にもそんな機会があって参加させていただきました。カメラをつないではいどうぞ的に混ざっただけなんですけどね。これも摩訶不思議。最初は、経験がない、慣れてない、こっ恥ずかしいものです。
 有線の電話ならいくらでもしゃべるんですが、コードレスになっただけで何かダメ。ケータイ電話やスマホでの通話って実は苦手。だからウェブミーティングも声を出すのが最初は厳しかったぁ‥‥。画面に向かって一人ウダウダ言うわけですから。
 あ、電話ってさ、はいはい〇〇ですが‥‥と会話スタート宣言するから、周りもそれだけであとは気にしないじゃないですか。でもウェブミーティングは周りが理解できない。やっぱ「ぼくウェブミーティング開始しまぁ〜す」宣言して始まるべきなのか‥‥。
 それはともかく、慣れてくると、あぁなるほど会議になってるなぁという実感があります。が、普段の仕事では音は最小限だしマイクなんか使わないから、そのへんがネックであることもわかります。周囲の喧騒をシャットアウトするためにもヘッドセットは必須っす。

 というわけで、なんかもう次回をお楽しみにしちゃってる自分がおりまして、お盆明けからいつでも対応できるようにとヘッドセット買いました。
 そんな高いのはいらないと思って安いのにしたのですが、頭のところの長さ調整とかすげチープ感強くて何だか落ち着かない。まぁいいけど。たぶん思ってるほど機会ないから‥‥。

 ついでに、LANケーブルも1本買ったんです。
 先日ちょっと小耳に挟んだ話。旧いLANケーブルを今どきのケーブルに取り替えるだけで、回線速度が劇的に速くなりますよって聞いたもんですから。
 我が家、ずいぶん早いうちから家庭内LAN構築してたのはいいんですが、そういえばケーブルなんかヘタすりゃ自作のあやしいヤツだったりするし、効果があるならこの機会に整備し直してみようかと考えまして。
 ぶっちゃけ、速いか遅いかって言われたら、ん〜、どれくらいが速いのか遅いのかわからないけど、速いとは言えないような気がしてね。CAT5e だったので CAT6A にしてみたんですよ。とりあえずモデムとルータをつなぐヤツ。あとは Wi-Fi。ルータは AirMac Time Capsule です。

 で結果ですが、正直言って Behore & After 大差なかった‥‥。
 計測には fast.com を使いましたが、iMac でも iPhone でも、当たり前ですが計測のたびに数値が違い 40Mbps〜70Mbps と幅があって、まぁだいたいこんなところかと。
 実際どうなのか、ネットで調べてみると一般的な利用であれば 20Mbps もあれば充分だろうと。そう考えたらこれ速くね? 交換後は何となく読み込みがサーッといく感じがしないでもないみたいな。いや、変わってねぇんだって‥‥。(^^;;;

 というわけで、有線のところはもうそのままにします。
 速度がどうのこうの以前に、数年前から自宅ではコンピュータに向かう時間が少なくなる一方なんですよ。もうすっかり年季の入った iMac ですが間に合っちゃってる。iPhone さえストレスなく使えればいいって感じ。
 そういや、Webカメラなんてボクら20年以上前に遊んでたよなぁ。丸いヤツ。自分 SE/30 だったからモノクロだったっけ。ただ使い方がまだまだ一般的でなくて持て余してた。笑
 それが今や仕事でこんなふうに使われるようになったとはなぁ‥‥。これだって、コロナにならなかったら使わずに終わってたと思う。

 終わるって言えば、あと半年ちょっとで定年です。年度末に送別会とか開いていただいて最後に何かあいさつをして花束もらって見送られて、そんなふうに当たり前のように定年を迎えるもんだと思っていましたが、前年度末がそうであったように、ただ静かにその日が過ぎて終わっていくのかなぁ。それでいいような気がするんだなぁ。再任用とかも何となくそっとまた‥‥みたいな。

 そうした摩訶不思議体験って、旧い現実と新しい現実との節目の部分のような気がします。日々の小さな変化には気付きにくいものですが、大きく変わっていく時って、そういう感覚なのかもね。
 昭和のおじさんが令和でもう少し生き延びていくためには、旧い現実とかグズグズ言ってないで新しい現実に乗っかってスーッと行く勇気が必要なのかもなぁ。