今年の手帳・2021

 秋になると登場する来年のラインアップ、相変わらず隣の芝具が青く見えてしまい、なかなか「自分流」を貫けずにおります。

 ですが、今年は実におとなしく、ごく普通の2冊体制を基本としました。1月はじまりのオリジナルほぼ日手帳と、10年ぶりに戻ったほぼ日Weeksのソフトカバー・ホワイトライン。
 Weeksはスケジュール管理。ダイヤリー用のオリジナルサイズの方は、これまでにも何度か使っていますが、元々は2008年に購入したブラックの革カバー、それをまた使うことにしました。現在の「TSブラック」の前身にあたるモデル(2008のタグが付いています)だと思いますが、つるっとしながらふんわりした手触り感が何とも言えません。

 2019年はほぼ日オリジナルだったのですが、もう少しゆったり書きたいのと、ウィークリーの手帳を別にしないで1冊にまとめるため、2020年はカズンを選んで使ってきたんです。
 が、これは予想されたことなんですが、広いだけいっぱい書く、つまり毎日オリジナルサイズの倍の量を書くことになるモノだから、ゆったりなんかできませんでした。さらに、手帳の前の方にある週間ページを開こうとすると、特に半年経過してからと言うもの、よっこらしょとまぁたいへんなんですわ。11月になるともうデイリーのその日とウィークリーのその週とを行ったり来たりなんかしたくなくなるの。しかもさらに前にあるマンスリーページも使っていたから、相当なストレスになっていたんです。でも書ききった‥‥。\(^o^;

 元に戻った2021年。2020年もそうだったし、2019年も同じ。また同じように使っていく感じですが、こんな書き方は「自分流」なのかなと。
 2018年は意外にも Weeks MEGA がメインだったんですが(たぶん)、後半・フリーノートの部分に日々のあれこれを書いていました。けっこう書ける。今見るとそれもありかなと思わないでもありません。1冊にまとめる‥‥歳も歳だし、少し考えながらの1年になりそうな気もします。

 Weeksですが、2011年に登場した際に使ったそれに戻ってみました。おじさんっぽいのがどうかと思っていましたが、どうせおじさんだもの‥‥。
 ただやっぱり白いラインが‥‥と思っていたところ、娘が持っていたマステが目に止まりまして、あてがってみたらいいんだわ。というわけでちょっといただいて貼ってみました。おじさん感消滅。

 とまぁ書いてきましたが、実は紆余曲折ありまして‥‥。最初ははこんな感じの組み合わせになっていたんです。
 革カバー、濃い目のブラウン系を希望していたんですが、ダークチェリーというのが登場したんですね。ブラウンではないけれどまぁまぁいい感じだと思った。ですが日が経つに連れしっくり来なくなる。仕事帰りではなく休みの日の明るいときに見ると、ダークとは言えチェリーだよね‥‥と。手触り感もちょっと違った。
 その手触り感で思い出したのが前出の黒いカバー。久しぶりに手にしたそれが何とも愛しいのよぉ‥‥。せっかく買ったのにもったいなかったけど、旧くても気に入ったものを使うことにしました。

 一方のWeeksは、ニュアンスというソフトカバーにしたんです。マットな手触り感は愛用のiPhone純正ケースに似ていてこれは気に入ったんです。
 ソフトカバーらしく丸めて親指で繰る感じ‥‥の時にカバーが気になるので中身のノートに合わせてきっちり切りました。自分としてはその方が使いやすい。

 よしよしと思ってさぁ使い始めました。必要なことを転記すべくいよいよガッツリ開きます。ほぼ日手帳のいいところは「パタンと開く」なのですが、独特な素材の表紙がバネのようにデフォルトの形状に戻ろうとして何だかなぁ‥‥。
 いくら「パタンと開く」でも、開いたままではないから手で押さえる必要があることは承知だけど、ん〜何か違うんだなぁ。

 閉じてしまう‥‥と言っても、書いたあとに閉じると、カバーは口をあんぐりと開けたまま‥‥。「パタンと閉じる」わけでなく‥‥。
 しばらく使っているうちに馴染むだろう‥‥というのもあるだろうけど、この感覚はちょっと違う。バネのような強い復元力が使い始めの感覚をずっと保っていくことができます的な、真逆仕様のような気がして、せっかくの手触り感はもったいないのですが、これもストレスにならないようにあきらめることにしたんです。
 そうしてWeeksシリーズの消去法でたどり着いたのがソフトカバー・ホワイトラインなのですが、10年前の感覚ではない一層のしなやかさにうっとりするほどだったのです。
 ブラウン系のナチュラルな感じにはならなかったけれど、中身はともかく、おじさんらしく黒革のそれで渋くやっていくことにしました。