一年の計

 コロナ禍だけでなく、北陸地方を中心とした日本海側の大雪、どうかご無事でと願うばかりです。がんばれニッポン!

 しばらくの間、季節感がちょっとずれていたような気がしますが、現在は正に二十四節気・小寒の厳しい寒さに包まれている日本。大寒そして立春を迎えるまで、ちょっと長いなぁ‥‥。
 七十二候は水泉動(しみずあたたかをふくむ)。厳しい寒さの中ですが、水も土も少しずつ動き始める頃だから、もうちょっとです。もうひとがんばり。ポジティブに‥‥。

 さて、一年の計は元旦にありなどと申しますが、大晦日は何だかんだの一年を自ら労い自ら褒め讃え、ビールと酒に溺れ、明けて1日・2日は実家を訪れ同じような感じで新年を祝い、そんな目出度い飲んだくれオヤジ、もう一年の計どころではないのが現実なのです。
 そうは言いますけど、多少遅れても、どんな一年にしたいか・するか、ちったぁ考えるんでありますこう見えて。

 年明け早々の思いはそれなりに夢があって前向きで、やっぱ元旦だよなと思えるのですが、あっという間に正月休みが終わり、例えば仕事がらみの計画なんか、仕事始めとともに打ち砕かれるなんてことも少なくありません。
 今年もフロッピーケースサイズのカレンダーをいただき、まず一番に差し替えて、すでに山となっている文書に目を通すことから始めるのですが、早くもその段階からイメージと違うんだよね‥‥。

 正月気分が抜けないうちからフルスロットルな現実にため息などついて帰って、正月の残り物を消化するような晩ご飯は、果たして豪華なんだか質素なんだか‥‥。
 松が明け、我が家では七草粥ではなく七草雑炊を食べ、多少なりとも胃腸の調子を調えて、そんなこんなでようやく正月気分が失せる頃に、成人の日の三連休が待っているのであります。ここはホントにありがたい。
 そんな時にこの1週間の仕事を振り返ってみると、うっすら思い描いていた自分なりの今年イメージが、少なからず現実的になるような気がするんだよね。思いは思いとして、じゃぁ何をどうすればいいか考える。夢がかたちになる瞬間のようにさえ思えるなぁっていつも感じるんです。

 何カ月ぶりだろう、今日はお城山に登ってみました。いつ風雪に見舞われるか心配してはいるのですが、どっちかと言えば太平洋側なので、東北とは言っても今のところ雪はあまりありません。
 左側遠くに見えるビルっぽいもの、あれが郡山駅前あたり。つまり茶色っぽい山の向こうが郡山市というディスタンス感。通勤・通学・物流、往来は相当なものなのですが、ひっそりと暮らす三春にとってはこの山々に守られているのかもなぁ‥‥なんて感じたりもしました。
 西側だけじゃなく、ぐるりと四方を見渡すのですが、新年に高いところからだからでしょうか、改めて描く今年イメージにちょっとしたテーマが浮かびました。区切りの年ではあるけれど新しいスタートでもあるからなぁ。まだまだ具体的ではないけれど、あぁお城山に登ってよかったと思うのです。
 そんなわけで、自分にとってはむしろ「一年の計は1月半ばの三連休あたりだいたい今頃にあり」なんじゃねぇべかなぁと思うんだよね。まぁ年の初め、それぞれの頃合いで考えてみるってことだな。

 ふと見上げると、木の芽も少しずつ膨らんでいます。連休明けからいよいよ本格的に新年がスタートします。都会の方では緊急事態、日本海側の地方では豪雪のあおり、なかなか思うようにはいかないですよね。
 難しいことではありますが、自然や季節の移ろいに逆らわず、まずは自身の身を守ることから‥‥。