味噌かんぷらをつくる

　福島の郷土料理としてケンミンSHOWでも紹介されたことがあるようですが、小さい頃から当たり前のように食べていた者としては、え？ 福島だけなの？ 的テレビそのまんまのリアクションになってしまいます。
　作り方をご紹介します。とても簡単。

材料
・小粒のじゃがいも　50個くらい
　なければ小さいじゃがいも　10個くらい

味噌だれ（混ぜておく）
・味噌　　　大さじ３
・砂糖　　　大さじ３（三温糖）
・みりん　　大さじ２
・酒　　　　大さじ１
・だしの素　小さじ２

作り方
　１　じゃがいもはよく洗って水気を切ります。皮はむかない。
　　（油がはじかないようにキッチンペーパーで拭いておく）

　２　フライパンにごま油大さじ２を入れて、じゃがいもを入れます。
　　　油を全体に馴染ませたら、蓋をして中火で蒸し焼きに。
　　　ときどき転がして均一に焼きます。

　３　20〜25分、串がスッと通るようになったらおしまい。
　　　だいたいこんな感じ。

　４　余分な油をキッチンペーパーなどで吸い取ります。

　５　味噌だれを投入して煮からめます。
　　　ぶつぶつ、ねっとりしてきたら完成です。

　一度茹でてからやることもあるようですが、めんどうなのでこうしています。焼き目をつけつつ焦げないように、ときどき転がしながらしっかり蒸し焼き。

　小粒のじゃがいも、いつでもあるわけじゃないですね。つい先日までは長崎産のものが出回っていましたがもうありません。でもシーズンものだからどんどん北上するように追えないこともないのかな。
　とりあえず今は、小さめのじゃがいもを２つ３つに切って作っています。型くずれしにくいじゃがいもがいいのかな。なるべく切り口を先にカリッと焼き目をつけるといいかもしれません。
　それと、砂糖ではなく三温糖を使っています。何となくコクが出るような気がして。

　要するに、蒸し焼きにして甘味噌を煮からめるだけですね。硬めよりは柔らかめにした方がいいかな。ぷりっとした皮を噛んでふわっとする食感がいいんです。だからやっぱり小粒のいもがベスト。
　ふぐすまの方ではじゃがいものごどを「かんぷら」ど言いまス。それで味噌かんぷら。お父さんの酒のつまみに、もちろんごはんにも合いますし、おやつ代わりにも。甘からさ、焼き加減、それぞれのお好みで‥‥という実にアバウトな郷土料理です。いかニンジンもそうだなぁ。