のそりのそりと

 謹賀新年。しかしながらどうにも素直に喜んでいられない状況で、これまで経験したことのない新型コロナの怖さたるや、まぁ困ったものです。

 それにしてもご無沙汰しております。思うように更新できず、こちらも困ってはいるのですが、気の向くままにやっていこうかと、ずいぶん久しぶりにキーボード叩いている次第です。
 今日は一般に仕事始めの日ですが、休暇をいただいて明日から始動することにしていました。年末年始のデトックス、ダイエットを兼ねてのウォーキング初めから。

 初詣。例年どおり神社をあちこち回りました。三春大神宮、やっぱりもう参拝客などは誰ひとりいなくて、清々しく、清々とお詣りできてありがたいです。
 あのガラガラ、本坪鈴(ほんつぼすず)というそうですが、さわらないようにでしょうね、綱のところ・鈴緒(すずお)が巻き上げられていました。
 まぁそれでもお詣りはできるわけで、旧年の感謝と新年の祈願とを、申し訳ないけれど、御賽銭の額をはるかに上回るほどさせていただきました。

 自己申告制 100円のおみくじを引きました。大吉!\(^o^)/
 すぐに叶うわけではないけれど、遅れてもきっとやってくるから、焦らず勉学・仕事にしっかり励みなさいと。これはこれは、何となく肝に銘じたくなるような運勢でございます。モノを無くさないようにしないといけないな。

 昨年の初日の出は、残念ながら雲にかかって見えなかったんですが、今年はちょうどその時間帯に雪が降ってしまってガッカリ‥‥。出かける前は雲が切れそうだったんですけどね。
 まぁそんな年もあるさと思いさっさと帰ってきましたが、やがて青空になりました。そんなもんさと思うし、つまりは条件が揃ってこそだから、日常の当たり前にも条件が揃う幸運に感謝しないとなぁ‥‥なんて思ったりするわけです。じいさんになるとそういうふうに考えるんだなぁと、つくづく感じる新年でございますな。

 この1年まぁいろいろございまして、これまでの自分であればブログ記事に事欠かない毎日、充実した年でもあり、何かと考えさせられた年でもあり、正に節目の年だったように思います。
 何よりも還暦を迎えたことです。三度目の二十年、マジで心配してましたから。その上で新しい年を迎えることができた、もう感謝しかないんです。
 そうして年度末には定年を迎えます。仕事なんてもうゴメンだと思っていたものですが、我が家の経済事情もさることながら、仕事しないでもいられないからなぁと、そんなふうに考えるようになりました。のんびりしたいと思っている一方で‥‥。

 自分の足跡だけ振り返って見れば、まっすぐだったり蛇行していたり、歩き方ははっきりわかるものですが、人生はひとりじゃないし、人それぞれに歩き方はあって、だからどんな歩みだったかなんてどうでもよくなります。そうしてきたんだと自分が納得しさえすればいいかな。
 雑踏を過ぎ、やがて見えてくるのは足跡の少ない道。自分らしく・好きなように進んでいくのもいいですが、誰かの足跡をなぞるのも意外とおもしろかったりします。
 こういう時代だから、取り残されないように急いでしまいがちですが、だからつい誰かのことを急き立ててしまう現実もあります。でも実際にはあまりスピードなんか関係ないと思うようになったのも最近。
 十二支レース、のそりのそりと早めに出発したウシですが、ネズミにしてやられたけれど、神様の門前に到着したのは一番だったんですよね。ウサギとカメもそうだなぁ。

 早いもので、もう梅の花がほころび始めているところもあります。それもありだけど、然るべき季節に咲く方がいいかな。温暖化で季節感がどんどん薄れつつありますが、10年前、30年前、あの頃の感覚が懐かしく思えることも少なくありません。
 そうは言っても、こうして咲き始める様子を見るとやっぱり前向きになれるものでもあります。のそりのそり、まっすぐでも曲がっても多少逸れたって、でも確実に前へすすんで克服していく、そんな年にしたいものです。
 どれほど更新できるかわかりませんが、今年もよろしくお願いします。