平成から令和への10連休・8日目

 今日も歩きます。体調ほんの少しだけ回復傾向感あり、いつもより青空が濃く鮮やかに見えたりします。

 若葉の一方で、ヤマザクラもまだ楽しむことができています。遠くの山並み、淡いグリーンのグラデーションの中に、こうした薄ピンクが点在していて、パステル調とでも言いますか、春らしい風景にも癒やされています。

 若葉若葉と言っていましたが、ぜんぜんその様子が現れてこない木も少なくありません。頂上付近でちょっと森を抜けるようなところ、けっこう高いしっかりした木だったんですが、このあたりまとめてさっぱり元気がありません。
 場所的にどうしてもこんな角度で見上げてしまうところなんですが、下の方に目をやるともうすっかり別の木が支配している感じ。自分たちは上に上に延びていこうとしていますが、そもそもの方はもう枯れてしまっています。

 もうちょっと行った先に、こんな木があるんです。蔓性の植物にものすごいパワーを感じますけれど、太い木の方に接している部分は細かい根がしっかり食いついていますし、根本の方なんかものすごいたくましさなんです。
 上の方の葉っぱの様子なんかを見ると、これもひょっとすると‥‥なんて悲しくなってしまいます。

 この春、町のいろんなところに咲いている桜を見て感じたのは、桜がほんとに大きく育ったなぁということ。どっちを向いても見事な一本桜を楽しむことができます。
 そしてもうひとつ、その桜の周りに葛が覆いかぶさっているような光景。かろうじて桜は大丈夫でも、見た目がよろしくない。せっかくの桜がちょっと残念で、そういうところが少なくない。
 かつては、桜のあるような場所は草を刈ったり人の手が入ってこざっぱりしていたものですが、農家の跡継ぎはなく畑も田んぼも、ましてや土手や山なんか荒れ放題‥‥という現実です。桜は何とか大きくなりましたが、葛などが絡みついたらもう‥‥。

 自治体の財政状況も厳しく、こうした自然、道路、公共施設、大小さまざまな維持管理ができないという話もありますね。立派な建物も少なくないこの町ですが、木の様子などを見て、けっこう不安になったりします。

 天気がいいし、孫の体調もだいぶ良くなってきたので、初めて孫と散歩をしました。1歳2カ月、よちよち歩きの子どもには、2・3センチの段差もかなりハードな障害物。わずかな高低差も転げ落ちそうな急勾配の坂道です。
 風に吹かれて落ちたチョコの「小枝」ほどの小枝なんか我々は気にもしませんが、それがいっぱい目についてしまっていちいちたいへんです。もうほとんどなくなった桜の花びら一片を目ざとく見つける。
 だけれど、人が通ったり車が走って行ったりしても、気にしないというか気づかないというか。子どもの目線、子どものサイズ感、子どもの視野、聞こえ方、感覚、改めて子育てってたいへんだなぁと思いました。

 そんな孫たちが大きくなった頃、この町はどうなっているのだろうと、これまた不安になります。例えば19年後、孫は二十歳。自分は元気でいるだろうか。それはともかく、町は元気なんだろうか。けっこう不安だなぁ。人口はどんだけぇ〜。復興復興と福島は言ってるけれど、まぼろしぃ〜みたいなものはあてにできないのだから、マジな現実路線を見据えていかないとなぁ。ただ、やっぱり豊かさが感じられるような住み心地のいい町というのは譲りたくないわけで‥‥。
 さぁ連休もあと2日。明日はみんな集まるらしい。でも少しずつ現実に戻らんと‥‥。