梅雨明け・セミの観察

 3連休初日、例年より11日も早い梅雨明け。2日後のウォーキング、暑いっちゃ暑いけど、雲がいい具合に陽を遮ってくれてまずまずしのぎやすい。そんなときは庭の草むしりと足を早めます。とは言っても午後からだけどね。

 草むしりをしていて、庭に小さな穴がいくつもあるのに気づきました。ポコッと空いていてアリの巣でないのはわかります。そのうちのひとつ、どうやら何か入っているっぽい‥‥あ、セミじゃね? ネットで調べるとどうやら間違いないみたい。
 ってことは、ここ数日中に土から這い出て羽化したってこと? と思って見てみると、なるほど近くの木に抜け殻がいくつかあるわぁ。

 夕方、そうかさっきのあれはこれから羽化するのではと、薄暗くなってから改めて見てみると、はぁ‥‥ホントにこんな庭先をセミの幼虫がのそのそ這い出てきたのでした。
 これから必死に頑張るセミの様子を、フラッシュとか使いながら(iPhoneのライトを照明にしました)撮っていいものやら‥‥少々不安。ネットで調べましたらどうやら大丈夫そうなので(でも手早く)、一足早く夏休み自由研究・セミの観察することにしました。
 ただ単に羽化の様子ですので、お時間のある方だけご覧ください。
 1匹(一郎)だと思ったら約30分遅れて2匹目(二郎)も登場したので、両方掲載しますが、30分程度ずれています。

▲一郎登場。木の方へ向かっています。
 このあと木を通り過ぎ壁の方まで進んでアタフタしていました。
 (19:32)

▲約12分後、一郎、うまく戻って木登り始めました。
 二郎も発見。やや深めのところに落ちてひっくり返るばかり。為す術なし。
 仕方なく別の木の根本においてやったら木登り始める。
 (19:44)(20:05)

▲木登り開始から約20分、一郎、地上約1mのところに落ち着く。
 二郎は地上40cmほどのところでした。ビールを飲んでて少し待ちます。
 (20:04)(20:18)

▲羽化が始まって数分経過です。木登り開始から約50分。
 ビール飲んでて一郎の方、ちょっと遅れてしまいました‥‥。
 (20:33)(21:00)

▲羽化開始から10分足らずで上半身ほぼ抜けました。
 (20:38)(21:07)

▲羽化開始から20分ほどで全身出ます。羽根がまだ小さい。
 (20:41)(21:16)

▲さらに20分、一郎完全脱皮。(21:03)

▲そして今度は体勢を上下入れ替えます。(21:05)

▲羽化開始から約40分、羽根がだんだん広がってきます。
 (21:08)(21:37)

▲体勢を入れ替えてから10分ほど、セミらしくなってきました。
 (21:15)(21:48)

▲羽化開始から1時間ちょっと、この体勢になってから約30分経過、
 羽根もほとんど広がり終えました。ホワイトアブラゼミ。
 (21:37)(22:04)

▲さらに10分ほど経過、広がりっぱなしの羽根が胴体の方にフィットしてきます。
 (21:47)(22:30)

▲さらに15分ほど、アブラゼミらしい色になってきます。
 (22:05)(22:44)

▲羽化開始から約2時間で羽化終了。二郎はもう抜け殻から離れています。
 (22:29)(23:00)

▲23:00 ちょうど。一郎も二郎も変化がないので終了です。
 明日は夜明けとともに飛び立つのでしょう。

▲未明 03:14。気になってみて見てみました。二郎はすでに飛び立ったみたい。
 一郎は名残惜しそうに抜け殻の周りでもぞもぞ。

▲翌朝 06:03。一郎も飛び立っていました。
 以上です。

 写真を選んで加工して時刻など確認して‥‥自由研究たいへんです。

 それにしても、草むらとか林や森の中というイメージしかなかったから、セミが自宅庭からこんなに這い出ているなんて知りませんでした。幼虫は木の根っ子から水分・養分を摂っているんだそうですね。アブラゼミは6年間そうしているんだそうです‥‥。
 その間、草むしりをして土ごとゴソッといったり、あるいは何か掘り返すことがあったりしたらと考えると、今年は奇跡的とも思えてきます。そもそもここに卵を産んだのが奇跡と言うか。
 羽化のときは無防備だから最も危険な状態。だから暗いうちに飛べる状態にまでなる必要があるんだろうけれど、6・7年も土の中にいて、たった一晩で成虫になって、わずか1・2週間で一生を終えるなんてねぇ。長生きっちゃ長生きなんだけどさ。

 ニイニイゼミやヒグラシの鳴き声ばかりだったけど、梅雨も明けて森の中もいよいよにぎやかになります。それが暑苦しいんだけれど、でも今度は「おぉがんばれ!」と、ちょっと応援したくなってきました。
 セミはセミでも今年のカワセミはなかなかカメラに収められません。こっちも頑張りたいものです。