大暑

 今年もうやむやな梅雨のまま大暑を迎えました。あと約2週間、対暑の踏ん張りどころだね。
 対処方法その1。一人暑気払い、冷たいビールを飲み過ぎた昨日の今日、久しぶりにどうも腹の具合が‥‥。夕方までに落ち着かせないと飲めないではないか。そんな日が続くものです。

 対処方法その2。滋養強壮、せめて土用の丑の日くらいはウナギを食べて何とか暑さをうのきろり! 立秋直前、今年は二の丑の日もあるってよ。

 大きめの望遠レンズでいこう、マクロにしよう、そんな話をしていましたが、結局のところハッとするその瞬間その瞬間に合ったレンズとは限らないわけで、改めて写真というのは偶然だと思う次第です。
 被写体が決まっていて、構図から光量からイメージができていれば別ですが、自分のように野山を歩き回って遠くも近くも目に映った自分なりの瞬間を切り取るって、うん、やっぱりそうかなぁと思います。
 だから何枚も何枚もいっぱい写真を撮ることなんだと思います。数を打てば当たる、単純に言えばそうだけど、その偶然がやがて予感とかに変わってくるような気もするの。何度も何度も歩いていると、ほら、その予感どおりの光が差してましたよおい、ってことは増えるような気がする。
 光はいいけど色味がねぇ‥‥なんて思っても、その色味だったら‥‥あぁあっちの森がいいかも、なんて次のチャンスが巡って来やすいような気もするんです。

 アジサイの花に木漏れ日が当たって、それが葉っぱに影を落としながら揺れていました。普通なら素通りするところですが、そんなときは広い視野のほんの一部でもビビビと反応するもんです。
 もっとも、結局はそれぞれの感性だから、他人がどう観るかは別次元の話でして。

 さて、暑いので髪を短くしていただきました。髪の毛って、日々少しずつ伸びているのを毎朝毎晩気付かずに、見慣れてしまって、ある日ふとこんなに伸びていたんだと驚いて、切ってもらって、でも当人はずいぶん伸びたそのイメージしかなくて、家に帰って鏡を見て、そこでようやく一喜一憂すんだよね。目が見えないと特に。
 その後買い物に出かけました。つい先日買ったシャツを着ていったのですが、ふと鏡やガラスなどに映る自分の姿‥‥の上半身が不自然で、さらに頭部‥‥とのアンバランス感は、シャツを買うとき胸に当てがって鏡に写して見た先日のオレとは別人やん‥‥的ショック。_| ̄|〇
 シャツは髪を決めてから買うことにしよう‥‥。

 髪と言えば、先日知人が髪を切ったのに気付きました。だってショートのソフトモヒカンだもん。そりゃ気付くわな。まだ若い彼らはそれもさしてイヤミが無いけれど、この歳になってのそれは、ちょいワル親父の域を超えて、ただのダサ親父になりかねないから、本人はもとより切る側の理容師さんだって勇気いると思うよね。
 だからそこまでは望みません。望みませんけどちょっと冒険したい気持ちもあるのよ。ただやっぱり、目が見えないと不安で不安で‥‥。隣でパーマ当ててるオヤジに「よう、ひろまるくん久しぶり」なんて言われても、メガネ掛けてないからどこのどなたかわかんないのよ。どこかの先輩風‥‥以前にもあったこのシチュエーション、フロッピーディスクに保存してたデータベースからジーコジーコ検索して‥‥あぁ、よしおくんねぇ。当たってよかったぁ。
 でまぁ、たいてい休みの日に髪を切るから、自分もまだ馴染めない感覚で出勤して、みんな驚くよなぁと思うわけです。普通に短いだけなのに。ちょっと違和感はあるけれど、でもみんな大して気にはしてないのが現実だからね。どうってことないの。
 でももし、それがショート・ソフトモヒカンだったら、似合っていればいいんだけどさ‥‥やっぱり冒険しねぇ方がいい‥‥。

 大暑の日の今日はあいにくの雨模様。雨がほしいなんて言ってたくせに「あいにくの」天気だもんなぁ。このあたりはこのあと1週間ほど曇り続きの予報だから、梅雨明けが8月にずれ込むのは必至。秋が来ちゃうなぁ。
 毎年思うんだけど、気象庁の梅雨明け宣言がどうであれ、だいたい梅雨は明けたような気がするなぁという感覚ってありますよね。今年はちょっとその感覚がまだ無い。タチアオイはずいぶん上まで来ましたから、ひょっとするとひょっとするかな?
 さぁ、今週はヤマ場だ。