トラベラーズノート解禁

 この春限定発売となった「トラベラーズノート・オリーブエディション」ですが、微妙な色合いの誘惑に負けてしまい今回ついに‥‥。
 数日前に届いていたものの GWまではと自制しておりまして、えーいよいよ昨日開封の儀と相成りました。同エディションのブラスボールペンとペンホルダーもセットという豪華版でございます。

 ずっとほぼ日手帳やモレスキンノートでやってきました。トラベラーズノートにはリフィル交換でカスタマイズしながらというアドバンテージがあって、そこが確かに魅力的ではあったんですが、実はそこが悩ましいところでもありまして二の足を踏んでいたと言いますか‥‥。
 ネットですごい使い方を見たり、文具売り場などで現物を見たり、そのたびにもうお買上げ寸前まで行くのですが、これまでは何とか踏みとどまってはいたのです。「ブルーエディション」の時なんかもかなりぐらぐら来たことを思い出しました。

 そもそもボクはこういうノートが好きでして、30年ほど前あのシステム手帳が流行ったときも、いち早くFILOFAXなんぞ手に入れて、リフィル集めて、やがては自作して楽しんだものです。

 捨てるに捨てられず取ってあるんですが、最終的に残っている中身というのは、いわゆる市販品のリフィルは極めて少なくて、ほとんどが自作‥‥というよりコピーしてそのサイズに切ったり折り込んだりして専用のパンチで穴を空けた資料などがほとんど。

 何でも持っていないと気が済まなくなってくるんですね。ケータイなど無かったので何百件という電話番号リストとか、データ類とか、まぁそういうものを多数挟み込んでいたわけです。もう何でもかんでも。だからパンパンのパンパンに膨れ上がって、もうひとつポケットタイプみたいなリングが小径のヤツも持ったりして。

 当時は文章などを書き留めておくというよりも、見たものを描いておくことが多かったかも。とある場所の給油装置だったり、

 そういえばかあちゃんが腰の手術するとき、医師の説明をしっかり描いたりもしたっけなぁ。今の自分に通じるな、腰はかあちゃん譲りかぁ‥‥なんて思ったりもします。

 別の手帳に綴じ込んでおいたような気がするんですが、スケジュールなどは自作していました。今思えば、ワープロそしてMacintoshは、リフィルを自作するという目的もあったんだよね。
 ワープロの限界はすぐに感じました。Macintoshは、とりわけマックドローの正確さというか奥の深さに感動して使ってました。100mmの線を1本引いて、ヘアラインに指定して、例えば20本複製して、それを上下50mmに均等に配置して‥‥みたいなことがあっという間にできたから何ミリ幅の罫線でも方眼でも自由自在だった。
 はまっていったんです、とにかく。トラベラーズノートもそういう香りがするの。そういうところが悩ましいわけです。でもね、こちらは自作というより何をどう組み合わせて使うかだから、ある程度試しているうちに落ち着くのではないかと‥‥。

 Macintoshであれこれやってるうちに、やがて手帳そのものがめんどくさくなったんです。手帳は好きなんだけどデジタルでいいんじゃね?って。それでPowerBookを常に持ち歩き、Newtonに憧れ、Palmに没頭し、そしてやがてはiPhoneになるんですね。自分のモバイルデバイスってそんな流れでして、iPhoneになって以降また手帳・アナログが楽しくなりまして‥‥という感じですかね。
 あれ、システム手帳やMacの話になってしまって‥‥。

 さて、いずれ落ち着くだろうとは言っても、トラベラーズノートのカスタマイズには際限がないとも言わていれます。ホント危険な香り。
 ブラスボールペンとペンホルダーこそ買いましたが、ほぼデフォルトの現在は至ってシンプル。何せトラベラーズノート・ビギナーですので、いろいろと参考にさせていただきながら、少しずつゆっくりと育てていくつもりです。折に触れちょこちょことお話しできれば‥‥。

 そうそう、VICTORINOXとのコラボ商品もあるようですが、そういや何となくこんな感じになっちゃうもんなのかなぁ。