セリ鍋うまっ!

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 ネットやテレビ(秘密のケンミンSHOW だったかな?)などで見てずっと気になっていた仙台名物の「セリ鍋」。春の七草にちなんで、食べてみました。
 作り方はクックパッドなどネットにたくさんありますね。自分もざっくりと参考にさせていただきながら作りました。結果は‥‥。

 さて、そもそも「七草粥」など今は食べる習慣がない我が家。小さい頃は実家のばあちゃん・かあちゃんが作ってくれたものですが、食べ応えのない薄味の、しかも野菜(つーか雑草)ばっかじゃんとしか思えなかった鼻たらし小僧は、とりあえず一口だけ食べて「こだのいんねっ!」などと生意気言って食べなかったんですな。
 野菜嫌い、ましてやそのへんの土手に生えてる「草」ですから。そうして食わず嫌いのまま現在に至るです。たぶん奥さんも似たようなもの。そういうわけです。

 今は全種類セットになったものも売られているから、縁起物的にお食べになっていらっしゃる方も少なくないですかね。
 大根や蕪は野菜という認識なので大丈夫なんです。でもハコベ、ホトケノザ、ハハコグサ、ペンペングサはどうしたって雑草。ちょっと厳しい。唯一セリは、三ツ葉や春菊などに近いイメージがあってギリギリセーフ。いや、セーフというか特に支障ありませんの部類。
 こういう歳になると日本らしいそんな風習に親しんでみようと思うところもあるんです。飲んで食っての暮れ・正月、すっかり疲れている胃腸のためにも、お粥くらいでそっと済ませるべきだとも思うんです。でもわざわざ食べたいとは思わない‥‥。
 でもまぁね、七種類全部とはいかなくてもせめてひとつくらいは食べた方がいいかなという気持ちから、この機会にセリ鍋でいってみようと思った次第です。

 セリ鍋とは言っても、基本は鶏ゴボウ鍋かなと。そうそう、鶏とゴボウの素朴なうま味をイメージしながらです。
 でも、シャキシャキ感を味わうためセリは最後にさっと火を通す程度‥‥ってあたりが何だか微妙。だってシャキシャキのセリって食べたことないから。何だか歯が浮く感じもする‥‥。(^^ゞ

 ホントにセリ鍋やるのか‥‥家族みんなそう思っていたんですが、結果は意外なほど好評でありました。良がった良がった。冒頭の写真を見てもまぁまぁおいしそうですもんね。おいしいです。
 シャキシャキ感は、ある程度火が通ってもそれなりに残るもんなんだということもわかりました。もちろん早いうちに食べた方がいいです。特に葉の方は。

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 「そこも食べる」らしい根っこの方。セリ鍋ビギナー故に、3分の2は捨ててしまいました。ざっくり切り落としてあったりけっこう黒かったりしたもので。そういうもんかなと。
 でも、ちょっと毛並みのよさそうな軟らかそうな残りの3分の1は勇気を振り絞って食べてみたんですが、なるほど根っこもうまいっていうのがわかりますな。シャクシャクと細い大根でも食べているような感じ。
 これいわゆる「仙台セリ」だったら、根っこにもこだわったもんなんだろうな。近くのスーパーLで買ってきたのは「福島県産」というPOP、でも束ねてあるテープには「茨城県産」という、どっちやねん!的なもの。これしかなかったから。

 最後はちょっと残しておいたセリを入れ直して、うどんも入れて、全部いただきました。いつもちょっと残ってしまう我が家の鍋ですが、完食、そしてアンコール・リクエストまで。セリ鍋うまいわぁ‥‥。
 次回はぜひ仙台セリで。とりあえずスーパーYにしてみよう。そうそう、鶏肉というか鴨肉にして、締めは蕎麦でいってみるってのは‥‥贅沢すぎるか。