誕生日に

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 メリークリスマス。

 誕生日の今日、4週間ごとの定期通院です。特別変わったこともなく、検査結果も想定どおりの数値で、何でもなく今年の通院納めとなりました。何でもないわけではなくて思いっきり異常なんだけどまぁ普通の生活ができていると。
 薬と合わせて毎回 5,000円くらいかかります。あと何年、あと何回通うことになることやら。今は働いているからいいけれど、定年過ぎて収入がガクンと減ったら‥‥なんて考えると、なるほど医療費ってのはバカになんねぇぞと思うようになりました。飲まずにいられない薬だから我慢してるって訳にはいかないんだなぁ。

 つい先日、思いがけずバースデー・プレゼントをいただきました(あ、突然の幸運ってこっちのことだったか‥‥)。大好きなモルツ、ありがたやありがたや。
 友人曰く。命あって誕生日がある。命あって喜び悲しみが味わえる。

 ちょうど40歳でした。新年を迎えたばかりだというのに自分はもうダメかと悲観していたのですが、意識を取り戻したとき、春の訪れとともにまるで新しい命を授かったような嬉しさがこみ上げてきましたっけ。生涯付き合っていかなければならないものはあるけれど、いやいやそんなの命には代えられませんから‥‥。

 生き返ったというか、そんなことがあってから、以前よりも何かにつけて喜怒哀楽の感情が強くなったような気がします。カメラを持つようになってさらに強まったようにも思います。歳のせいかな。
 人はもちろん、動物も植物も、有機無機・抽象具象を問わず、生活のあらゆるもの・森羅万象が、人の心を動かして喜怒哀楽の感情を湧き立てるのですよね。喜だけじゃなく怒哀楽をも感じられること、それが生きる喜びなのかなぁと思うのです。

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 ビロードのような苔が広がる散策路に、冬の長い影が横たわるのを見ただけで何だかありがたい。

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 今年は咲かないのかなと思っていた高乾院の桜、こんな寒いのに見事に咲いているのを見てとても嬉しい。

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 ブロック塀の隙間からこんな元気に。

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 あぁ今日は水の流れが生き生きしてる。

 そんな誕生日の朝の様子。
 箸が転げても笑うなんて言いますが、休みごと歩いていて目に映るどれもこれも、改めて目を凝らしてみてみると、実にさまざまな感動があります。そこにも命があるんだなぁと思うのです。水もこんなにきれいだったら嬉しいだろうなぁ‥‥なんてことまで。
 どんなものにも神が宿っているのだとか。つまり八百萬之神が人生を豊かにしてくれるのでしょうかね。別に信仰心が強いわけではありませんが、豊かにしてくれるその万物に感謝しなければならないと、まぁそんなことを彼の言葉から思った次第です。

 昨日はじいさんばあさんたちを呼んで、息子夫婦も呼んで、にぎやかに恒例のクリスマス会をしました。大好きなモルツをいただきました。調子に乗って日本酒も空けました。飲み過ぎ食べ過ぎ、身体を・命を大切にせいよと自分で思います‥‥。
 今年もこうして生き長らえてひとつ歳をいただき、また新しい歳神様を迎え、来年また喜び、悲しみ、怒り、楽しんで、もうひとつ歳をいただくんですねぇ。その支えになってくださるたくさんの方々に、心から感謝します。ほんとうにありがとうございます。

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