カワセミの表情

160618a

舞い降りる親カワセミはエサ捕獲
 バカ鵜とともにオレ舞い上がり

 1週間が早いです。金曜日はある程度仕事の区切りをつけようと思うし、もう週末楽しみだし、だから急いで帰って飲みながら作戦考えなくちゃならないし‥‥。笑
 先週のカワセミ撮影もそうなんですが、さてこの週末はどんな写真が撮れるか、どこに現れるか、どうやったらうまく撮れるか、素人なりにいろいろイメージするんですよ。その作戦を思い出しながら川沿いを歩きます。
 でもぜんぜんイメージどおりではありません。ありませんが、葉陰にちょこんと留まっているのを見つけました。しかもイメージどおりでない子カワセミじゃん。わずかながら保護色なんでしょうね、小さいうちは全体に茶っぽくて鮮やかじゃない。足も黒っぽい。
 右を見たり左を見たり、キョロキョロしてはいるんですが、基本的にただじっとしてここを離れません。親カワセミが運んできてくれるエサを待っているのでしょう。
 自分としては、もうとにかく撮って撮って撮りまくっておこうと思うのですが、結局同じような写真しかないわけです、動かないんだから‥‥。

160618b

 しばらく様子を見たり撮ったりしていると、身を乗り出すような姿勢になりました。エサを捕ろうとダイビングするのかと一瞬思ったのですが、どうやら親カワセミが来たらしかったんです。写真右から左の方へと飛び去ったようでしたが、それを目で追っていたんですね。かわいいもんです。

 なんて思いながらファインダーから目を話して普通に眺めていると、左の方へ飛んでいったカワセミがスーッと川面に舞い降りてきたのが見えたんです。ダイビングしたところはちょうど目の前の木がじゃまになって見られないし、そういう瞬間にカメラに戻るなんてこともできないものですね。
 で、一瞬で飛び出したところを追うように、川鵜がバサバサと舞い上がり始めたんです。まさかカワセミを追っているわけではなくてたまたまだとは思うんですが、このバカ鵜がっ!とかついつい思ってしまい、そういう瞬間を見るとね、ついつい昂揚しちゃって、でも小さい鳥らしく急上昇・急旋回で切り抜けたようで、ホッと胸をなで下ろすのでした。
 ホッとしたけど、エサは捕れたんだろうか、エサをくわえたままどこかで待っているんだろうか、そう思うと今度はかわいそうになってくる。

160618c

 子カワセミはじっとそこを動きません。親はまだ来ないんですね。でも、下の方にもう一羽いることに気付きました。上のカワセミがあまり興味を示さないようだから、こちらも子カワセミなんでしょう。
 シーズン早々ダブルで撮らしていただいてすみませんとか心の中で感謝申し上げ、こういうのを見るとまた舞い上がってしまうオレ。

160618d

 んで、下の方のカワセミにズームしていくと、あぁやっぱり子カワセミのようですね。最初の写真もそうですが、じくっとしててかわいいです。
 が、エサを待ってるのに親カワセミはなかなか戻ってこない。父ちゃん‥‥なんて思ってるのかと思うとまたかわいそうになってきます。調子に乗ってずっとカメラ向けてるのを知ってて来れないのでは‥‥なんて思いまして、もう20分もこうしている迷惑な自分に気付いて、んじゃ、腹いっぱい食わしてもらえよなどとつぶやきながらポイントをあとにする土曜日なのでした。
 写真は全部トリミング&リサイズしています。