三春でお城山まつりやるってよ

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小満の緑重なる散策路
幼き日見ゆ
 桑の実の赤

 二十四節気・小満。あまりピンとこない言葉ですが、あらゆる生命が天地に満ち始めるという意味なんだそうですね。何かすごいなぁ。森の中はもう緑一色になりつつありますが、なるほどと思います。
 太陽の光が差し込まないくらいうっそうとするにはまだもう少しかかりますが、見上げるその隙間に踊る薄紫色のヤマフジが、いかにもこの時季らしく映えています。

 ウォーキング、さっと終わらせるつもりだったのですが、昨日はついついお城山まで行ってしまいました。小学校から登って、いつものように町民の森を目指します。トンネルのように覆い被さる木々をくぐり抜けると、何と言うことでしょう、辺りの草刈りだけでなく除染?作業もすすみ、その先の道路はきれいに整備されていて驚いてしまいました。
 なんだなんだとさらに登っていくと、どこかこざっぱりしているだけでなく、二之丸跡の外側いっぱいのところに単管パイプが組んであって、どうやら何事かあるみたいです。まさかあの一夜城では‥‥。
 答えは「第2回お城山まつり」のようです。五月雨式にいろんなイベントがあるみたいですよ。お花見できなかった分「城下町で一献 日本酒飲み比べ」に期待しちゃう自分‥‥。土曜日7時から9時、ってことは2時間日本酒飲み放題コースと考えてよろしいのでしょうか。まさか会費無料? でも帰って来れないような気がするぅ‥‥。
 何にしても、いい季節だわなぁ。

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 七十二候は「蚕起食桑(かいこ おきて くわを はむ)」。これも読んで字のごとしですね。小さい頃実家では養蚕もしていました。春夏秋と3回やってたなぁたぶん。蚕ひかしなんてときは大忙しで、近隣・親戚の応援を受けて、蚕はいよいよ繭づくりを始めるんですよ。
 それまでは毎日毎日餌として桑をあげなくちゃならない。桑畑から大量の桑を切ってこなくちゃならないんです。まぁたいへんな仕事だと、子ども心に見ていました。
 どこでもそうだったから、桑の木なんかどこにでもあって、そこに桑の実がなるんです。クワゴと言いました。熟すと紫色になって、これが甘いんだわ。食べると言うより果汁を吸う感じかな。指先が紫色になるから、あクワゴ食ったべ、とすぐわかる。ガッコの帰りはいいけど朝は注意。
 当時は何とも思わなかった蚕ですが、今はもうダメダメ。昨年富岡製糸場を見学しましたが、あの近辺で売ってるリアルチョコ、あれはあかんやろと思ってしまいます。

 蚕はそれくらいにして、とにかく生きものも植物もどんどん育っていくときです。庭の雑草もすごいです。こうなる前に、こうなる前に、ずっとそう思っていたんですが、忙しいとどうしてもね、まず仕事の区切りを付けないことには‥‥を優先せざるを得ないから。
 やっとそんな時間が取れるようになったら、雑草伸びまくってる季節でした。気づけば2・3時間あっという間に経ってしまうんですが、その割に捗ってない‥‥。少しずつがんばろうとは思うけど、害の少ない除草剤もあるようだし‥‥。