自分手帳

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 福島県では3年連続で子どもの肥満傾向が高くなっているということが、文部科学省の調査でわかったそうです。学校保健統計調査かな。
 これを受けて‥‥でしょうか、県教委では「自分手帳」を児童・生徒ひとり一人に配布して、運動や食事など生活習慣を見直すために役立てて、肥満改善をすすめる計画であると、先日そんな新聞記事も見ました。

 最初に記事を見たとき、ひょっとしてあの「ジブン手帳」が配られるの? あぁうらやましいわぁ‥‥なんて一瞬思ってしまったのでした。まさかねぇ。こっちは「自分手帳」だもんねぇ。まぁ実際どんな手帳なのか、テチョースキーとしてはものすごく興味アリです。

 大人で言えばメタボ。そう、キミはそのメタボ予備軍である!との通告を受け、健康指導員にまで職場訪問され、自分が脱メタボに取り組み始めたのは約1年前。別にさ、身体に劣悪な生活してるわけじゃないと思うし、みんなと同じだと思うから、オレはオレ、自分は自分でいいんじゃね? なんて考えていたのです。が、まぁ現実を直視すればね、そんな空威張りなど何の意味もないってわかるわけですから、そうと決めた以上はそうすることに決めたのでした。自分のことだから。

 それ以前から、食事や運動の記録はそれなりに取っておいたのでした。なぜって‥‥たぶんただのログマニア的感覚。それをダイエットに利用しようとか、健康管理に役立てようとか、そんなことは全く考えなかったんです。
 しかし脱メタボの取り組みを始めて、ようやく記録しておくことの大切さを知ったんです。例えば食事。食べちゃ悪いとは考えないで、いつ食べたんだからここは我慢しようとか、ここで我慢すればいついつ食べられるんだとか、実に小さな目標に向かって頑張る自分に気付いて、もう一人の自分がちょっと応援しなきゃダメじゃんとか思ったり、それが何だか次第に楽しくなってきたの。
 つまりさ、書いたってダメなんだね。意識しないと。でも意識だけじゃダメなんだよね。記録しておかないと。健康記録ってそういうもんじゃないかなと、最近ようやく思えるようになりました。それが自分の「自分手帳」です。「自分手帳を使う」のではなくて、「自分のための手帳にしていく」んだというところをしっかり押さえることなんでしょうな。

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 果たして意識できるかどうか、それはどう記録していくかだと思うんです。きちんと定められた枠にきちんと項目を埋めるようにまとめていく。そういうのが合ってる人もいれば、枠などにとらわれずざっくりと書けば充分という人もいるでしょう。グラフをメインにして考えるのだってあり。それがどんな意識高揚につながるかだから、それは好きなようでいいと思うし、そもそも十人十色十ノート、「自分手帳」なんて人それぞれのものなんだよなぁ。

 そんなことを考えると、発想としての「自分手帳」はとってもすばらしいと思うけれど、果たして現実的にどれだけの効果を生み出せるか‥‥。学習指導、進路指導、生活指導、部活動指導、その上に食育・健康指導となるわけですから、教師の側からすればさらに負担が増えてしまいそうです。健康面でのアドバイスをしていないわけじゃないだろうし、やらないとは言わないだろうけれど、とてもやりきれないんじゃないのかなぁと思うのです。
 日々逐一やっていかないことには何の役にも立たない健康管理記録というものを、勉強も部活もの生活の中でさらに‥‥と児童・生徒の側から考えてみても、こりゃたいへんだろなぁ。ストレス溜まってつい食べてしまいかねないし、食べたけど書かない・ゴロゴロしてて運動しない罪悪感とかも考えられるし、そういうところ、主たる家庭といかに連携していくか、まぁそれらもろもろが生活習慣改善の難しさなんだしなぁ‥‥。

 運動とか栄養とかそういう専門的な部分は何とかなるにしても、記録しやすい、使いやすい、使っていきたい、そういう手帳としてのノウハウまではどうかなぁ。小学四年生と高校一年生とじゃずいぶん違うから数種類作らなくちゃならないだろうし、そうなると一朝一夕にはなぁ、そういうものがポロッと来年度から始められるもんかなぁ‥‥というのもある。

 いやいや、否定するものではないんだけど、急がなければならないんだとも思うんだけれど、画一的じゃなくある意味気楽に使ってほしいもんだと思うわけです。まぁね、何のかんの言っても、学校から、学校が配る手帳というところに意味があるようにも思うんです。まずは始めてみないことには何もすすまないことだからなぁ。

“自分手帳” への5件の返信

  1. え、これ担任が見るんですか?
    ぎえ!!

  2. 手帳使わせる学校増えてるみたいですね。

  3. お二人ともありがとうございます。
    まだ具体的なことはわかってなくて何とも‥‥と
    いうのが現状です。
    その名のとおり「自分」手帳だとは思っても、
    渡しっ放しにはいかないのが学校というところ。
    すでに生活ノートなどを使っているところは少なくないと
    思います。
    担任と生徒とのつながりがあっていいと思いますが、
    これを毎日毎日しっかり見てコメントを書いて‥‥
    そりゃぁたいへんですよ。30人分あるんですから。
    一人分2分かかると、1つの空き時間はもう終わり。
    授業がびっちり入っていようものなら、
    帰りの学活までに間に合わないんですよ‥‥。
    これが現実。他に何も起こらなければいいですが、
    とにかくその1冊だけはしっかりやろうって、
    担任も生徒も取り組んでいるものなんです。
    その上でさらにもう1冊?
    言ったり考えたりは簡単ですばらしいんですけれど、
    現実はどうかというところもねぇ‥‥。
    生活ノートを健康管理にもうまく活用できれば
    いいんじゃないかなぁ‥‥アドオン的に。
    シールを貼るとか、付せんメモ的なものにするとか。
    生徒はその方が取っつきやすそうな気も。

  4. こっちの方も生活ノートがあるのが主流。
    さらに自主学習ノート(家で好きに学習してくる)があるので担任は毎日それらのノートを見るのに追われています。
    総合学習が入ってきてから教員の数が減らされたので毎日空き時間って1時間ぐらい。
    最近は1クラス40人のことが多く、
    ほんと追いまくられている印象があって……。
    あれもこれもやればそれなりにいいことはあるんだろうけど、さらに増えることを想像するとなんかもう……いや人様のブログでスミマセン。

  5. やってますやってます自主学習ノート。
    40人学級ですか‥‥。
    基本っちゃ基本だけど時代は違うからなぁ。
    ひとつばかりどうこうじゃなくて、
    全体をもう一度しっかり見直してみないと、
    雪だるまがどんどんでっかくなるばかりですよね
    ゆとりと言うとあれですが、ゆとりがないんだなぁ。
    その歪みがどこかに出てしまうわけで‥‥。

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