草津よいとこ・1日目

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 一度はおいで〜はぁどっこいしょぉ〜、ということで、恒例初冬の一泊旅行、今年は日本三名泉のひとつ、ご存じ草津温泉に行って参りました。天然温泉〇〇の湯なんてのがすぐ近くにできちゃったりして、温泉もちょっぴりありがたみが薄れつつある昨今ですが、でもさすがは草津温泉、もう別格の貫禄という気がしますな。

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 正直なところ、自分としては別に温泉じゃなくてもいいんです。仕事のことなど気にせず完全放電しまくる二日間になればそれでいいの。だからみんなが企画してくれるそれについていくだけ。直前までバスツアーだということも知らずにおりまして、え〜バスツアーなの‥‥と微妙にテンション下がってたり。何でもいいとか言うくせに。
 我々は9人グループの大所帯。なもんでバスは最後尾2列分をあてがわれるという願ったり叶ったりなポジションです。
 そういうわけだから走り出したらもう飲む。朝早い出発だから皆さん何となく居眠り風なわけで、道中長いから迷惑おかけしないよう静かに盛り上がるのですが、飲んでしまえばこっちのもの、わっはっは、うそですよぉ。でも一袋ずつ配当されるおつまみセットを各自のペースで開封しますとね、音も香りもやがては笑い声も、ここら周辺に充満するのでありました。すまんのぉ。

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 旅行会社のツアーでありますから、ナイスなポイントを巡っていくわけです。
 まずはこのたび世界遺産登録と相成りました富岡製糸場。昨日までの天気が見事に崩れてしまいあいにくの雨。なのに日曜日ということもあってもんのすっごい人出‥‥。ボランティアガイドさんについて回るのですが、ん〜残念ながら何が何だかわかりませんでした。

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 受信機をひとつずつ持ってガイドさんの話をイヤホンで聞いているからついて行けましたが、せっかく来たのにちょっともったいなかったな。世界遺産登録以来急激に観光客が一気に増えて、今日もまたすごいなぁと思いましたが、これほどの人出になったのは私も初めてですと、ガイドさんがおっしゃっていました。
 製糸場の建物自体はまぁそんなもの‥‥くらいで、これで世界?とやや拍子抜けの感も実はあります。が、ここは建物を見て驚くところじゃなくてその歴史というか時代背景とか、果たした役割とか、いわゆるハードよりもソフトの部分が大きいから、そこを知らないと厳しいかなぁと感じました。
 また別の機会にじっくりお聴きしたいものです。

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 ずいぶん飲み食いしてるはずなのに、朝食べてないと思うとお昼にはやっぱり腹が減るものです。
 昨年は江の島の新鮮な生シラス丼で、その前の前の年は伝統的な駒形どぜうで、初日の昼はがっつり生ビールやるもんだと勝手に思っていたのですが、バス旅行で時間が決まってることだから‥‥それはさすがにあきらめてたんです。
 が、それにしても何だか素っ気ないお昼に思えてしまった横川・峠の釜飯。そばもあるし、漬け物だって付いている。蓋を取ればおいしそうな具がたっぷりなあの釜飯がドーンと登場するんです。が、そっちの団体さんもあっちの団体さんも、湯気の立つ鍋付きお膳的なヤツ食べてんだもん、それが豪華に見えちゃってねぇ‥‥。
 ただ、ここもものすごい人混みでのんびり食べてるような状況ではなく、ざっと弁当かき込んではい次どうぞと席を譲って外に出てせいせいして、量もそれなりに満足だし、結果オーライでした。そうして碓氷峠を越していくのであります。

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 続いて立ち寄ったのは軽井沢。別荘、避暑地、そういうの縁遠い自分は初めての場所なんですが、こんな位置関係だったとは‥‥もっと新潟寄りだと思ってた。(恥)
 そして別荘(軽井沢)ってもっともっとぽつんぽつんとのんびりできるようなイメージだったのですが、すっげおしゃれな都会の街みたいなんだもん驚いちゃったなぁ。雨だっていうのにここも人・人・人‥‥。
 晴れていればもう少し人がばらけてぶらぶらしやすいかなと思いましたが、逆に人はもっと多くなるわけだし、雨のおかげで紅葉のコントラスが強く映えてきれいでした。

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 気軽にトイレに行くこともできず、少ない喫茶店はどこも激込みだし、食事もして来ちゃったからレストランもなぁ。でもたまたま見つけた店の2階が空いててお茶することができました。
 せっかくなので軽井沢高原ビールをいただきました。クリーミーな泡、ほのかに甘い香り、大きな窓から見えるモミジ、何とも言えないうまさでした。お昼に飲まなくて良かった。ぜひもう1杯飲みたかったのですがそろそろ出発の時刻。さぁいよいよ温泉です。

 1日目も間もなく終わり、かつては相当モテモテだったであろう(希望的観測)超ベテランガイドさんのアナウンスにも力が入ります。草津ぅよいとぉこぉいっちどぉわぁおいでぇはぁどっこいしょぉ〜、と歌いながら三名泉のウンチクをこれでもかと説明してくださいます。
 ホテルに着いて荷物を置いてきてすぐにシャトルバスに乗り込み、草津名物の湯の花畑を見てきました(最初の写真)。匂いはすごいですが、曇りの夕方、湯気の立ちこめる幻想的な温泉街の風景は、さすが横綱級温泉です。湯もみショーは見られませんでしたが、さぁとにかく温泉とおいしい夕食が待っています。

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 温泉につかって待ちに待った夕食タイム。しかしこれもすごい人込みで30分待ちと足止めを食らってしまいました。おいおいそれはないだろうとは思うけれど、とりあえず部屋で飲みながら待ってるとそれもあっという間。
 中華料理バイキング。9人用テーブル確保できず男子と女子とに分かれてしまいましたが、適当につっつき合うべという男子のプレートはいまいち感たっぷり。まだまだビール行けまっせと思っていたら、体調不良で2名脱落。みんな疲れてるんだよねぇ‥‥。氷をいただき冷やして休んでもらいました。
 自分はますます絶好調。残り2名で女子会に混ぜてもらい、部屋に戻って最後はちびちび三次会。今年もいい旅行になっています。