涼風来

130707

 5日前は「半夏生」ってヤツでしたが、二十四節気とは別にこうした暦日がどれくらいあるのかと思って調べたら、七十二候というものがあったんですねぇ。あぁ知らなかった。
 二十四節気のひとつひとつをさらに三分割(初候・次候・末候)にしたのが七十二候なのだそうですが、四季そのものも三分割(初・仲・晩)されてたんですね。確かに初秋・仲秋・晩秋って言うなぁ。
 七夕の今日、夏も仲から晩へ移りました。夏至の節気を過ぎて小暑を迎え、七十二候で言うところの半夏生(はんげ、しょうず)から温風至(あつかぜ、いたる)の候となったわけです。盛夏の後、風の温度も高くなってくる時季なのだそうです。暑くなる‥‥。

 暑さが厳しくなる前に我が家もエアコンを入れようかとも思っているのですが、どうも自分の体質には合わないような気がしてきて積極的でありません。暑がりの汗っかきなんですが、半袖半ズボンで手足が露出していると、意外に肌の表面は冷えていたりして、とりわけ肘や膝などが何だか本調子じゃない感じなんだよねぇ。
 むしろ汗をかいても長袖の方が落ち着くような気さえする。これも老化かぁ‥‥。

 そんなわけで、ちょっと出かけたついでに衝動的に「冷風扇」なんか買ってしまったのであります。我が家には「涼風来(すずかぜ、きたる)」ってとこですわ。
 冷風扇ってあんまり期待しない方がいい‥‥って話は聞いているのですが、屋根裏部屋的な二階はけっこう乾燥するからなぁとか、ねこはエアコン苦手って話だしとか、それとちょっと試してみたい気持ちもあってね。
 さっそく使ってみての感想‥‥やっぱりな‥‥。(^^;
 でも何となく、何となく、風はしっとりした優しさがあるみたい、な感じ。とりあえず今夏使ってみたいと思います。
 そうそう、奥に見える蚊遣り豚ですが、蚊取り線香を焚くと室内が煙臭くなるので使いません。せっかく買ったのに。んで、キンチョウリキッド入れて使います。

 ところでその七十二候ですが、「日本の七十二候を楽しむ −旧暦のある暮らし−」なんて本も出版されててけっこう読まれているのだとか。知らないでいたなんて何だかちょっと損した気分‥‥。
 それならさっそくアマゾンさ行って‥‥と思ったら、ほぼ日で何かやってるってことにも気付いて覗いてみると、「くらしのこよみ」ってまんま七十二候じゃないっすか。ひゃーこれもまったくノーマークだった‥‥。
 それにしても5日ごとの季節の移ろい、風情を愉しむなんて、日本人の奥ゆかしさ、日本だからこそですよねぇ。正にクールジャパン。そんな愉しみをいちいちネットにつないで見るのもどうかと思うし、いやできることならいつでもポケットに入れておきたいなと思うわけです。
 と、iPhone版アプリ「くらしのこよみ」があるじゃないですか。しかも無料だもん速攻ダウンロードっすよ。しかし、見ることができるのは今日に対応したひとつだけで、七十二候に応じ5日くらいで更新される仕組み。しかもネット接続できないとダメ‥‥。
 (※iPhone版と iPad版は別個のものです。そこもご注意ください。)
 で、どうしても見たい場合はアドオン買ってくださいということになります。少々高いとは思いましたがもうめんどくさいので1年分買いました‥‥。
 鱧、獅子唐、李などが季節の食材だそうです。お中元もこの頃(旧盆の8月に合せて行うところもありますね)。どうでもいいことだけれど、そうした季節感を愉しみながら生活していくって、気持ちだけだけど豊かになるような気がしていいです。

 ちなみに、「涼風来」は自分が作った言葉ですが、「涼風至(すずかぜ、いたる)」は実際にあります。約1カ月後に季節はいよいよ秋・初秋に入り立秋を迎えます。その初候が「涼風至」です。秋風が立ち始めるんですね。冷風扇もあと1カ月ってことか。

 ところでじゃぁ「温風至」の次は何かというと「蓮始開(はす、はじめてひらく)」になります。いよいよ蓮の花も咲き始めるんだなぁ。今度の週末は蓮を撮らなくちゃ。天気は大丈夫だろうか‥‥。そんな愉しみもあります。