はるをさがそう

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 川沿いの梅、個体差はありますが咲いちゃってるのがけっこうありました。風も強く気温はだいぶ低いんですが、ちょっと急ぎ過ぎなんじゃないの? 2カ月も早いよ‥‥。
 そういうのを見てしまうと、なんだかもうあちこちに春を感じさせるものがありそうな気がして、ギロギロとついムキになって探し回り、ずいぶん歩いてしまいました。アジサイもかなり芽を出し始めています。ツツジなんかもつぼみがふっくらしてる。春になってマンガみたくポコッと咲くわけじゃないから、まだまだなんだとは思うんですが、でも梅は咲いちゃってる‥‥。

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 今朝は酒造工場から湯気がもうもう出ていました。春というわけではありませんが、活気を感じます。あまり見かけなくなりましたが、煙にも活気を感じるなぁ。仕事をしている、生きているんだっていうのがリアルに感じ取れるような。あぁ昔の人間ということになってしまいますかね。
 歩き始めの日もそうでしたが、さぁいくぞとか、前向きな時とか、よしお城山に登ろうと思ってしまいます。今日もこの写真撮って「あ、お城山‥‥」ってなる。

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 というわけでお城山。そして決まってこの方角を見る。どうせ同じなんだけどこの風景をカメラに収める。乾燥して遮るものがないから郡山市内まで見渡せました。ビッグアイもしっかり見える。月も写ってた。
 春らしいものなんか何も見えませんが、強風にあおられながらしばらく見渡していると、晴れてるだけで充分な満足感を覚えます。春は晴でもありますな。晴、お日様が青空をもたらしてくれる。ん〜最近どこかで聞いたような‥‥。

 とか何とか思いながら、本丸跡の方を散策します。今はただの原っぱですが、ここで殿様は何を見て何を考えていたんだろうなぁなんて、珍しくそんなことも考えました。
 登ってくる途中、今日はでかい岩の多さにも目が行ったんです。町の一帯は岩盤になっていて、桜川の改修工事なども強固な岩に当たったりしてたいへんだったようです。ウチも岩盤の上なんだという人も少なくない。それで地震があっても近隣市町より震度が小さいのだと笑い話にもなりますが、まんざらウソでもなさそうで。そんなところにお城を築いた殿様はえらいなぁと思ったり‥‥。

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 時間が経ってくると、陽差しの色も朝とはずいぶん変わってきます。つやつやの葉っぱに光が反射してキラキラ輝き出すツバキ。つぼみはふっくらしてきました。
 成人の日は明日ですが、成人式は今日というところも少なくないでしょうか。三春町は今日でした。出かけた際に「〇〇学校同級会」という看板が出ているのを見つけました。へぇ今頃やるんだ‥‥と思ったんですが、そうか成人式のあとの会だなと気付きました。
 ということは‥‥あぁ彼ら彼女らが二十歳なんだと当時を思い出し、妙に懐かしくなった次第です。もう5年も経つんだ。オレは相変わらずこうしてヘタな写真を撮ってブツブツ言ってるけれど、みんなはいろんな経験をし学び恋をして、それこそ春の陽差しのようなキラキラとした青春の真っ直中なんだなぁ。
 春はともかく、あの頃の笑顔を思い出せたことが何よりだと思いました。