震災3カ月・入梅

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 東北地方まだ梅雨入りしてません‥‥よね。暦のうえでは今日は入梅。朝のうち意外にも降ってなかったので、だったら今のうちに歩いてこようと出かけましたが、森の入口あたりでポツポツと‥‥。あわてて引き返し、天気の回復した午後から改めて出かけました。
 きれいに晴れ上がってもまた曇りがちになって、やっぱりもう梅雨入りですよね。例年なら草を刈る音がブイブイ聞こえてくるもんですが、今年はそうでもない。草の生い茂ってるところが少なくありません。

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 雨をしのぎながら花びらの下で休んでいたんでしょうかね。青空に映えるきれいな花なんだけど、繁殖力がすこぶる強いので在来種の生態系に影響が出るってことで、今は栽培とか禁じられています。観賞目的で輸入して今になったらあかんて、とどのつまりは原発も同じですよ。誰がどうやって責任を取るのか‥‥。
 あれから3カ月、長いような短いような‥‥。何をもって「復興」というのか分かりませんが、あの原発と放射線がなくなって 311以前のような生活が戻らない限り、福島の復興はないような気がするんです。ただ、安心して暮らせるなら、一定の理解はするつもりでいます、自分はね。

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 梅雨に入って、雨が降り続いて、放射性物質が水玉のようにコロコロとどこかへ流れていってほしいものだと、安易に考えたりもします。しかしどうしたってやっぱりまた人間のところに戻ってくるんですよね‥‥。
 1カ月前、一時帰宅が始まったり、校庭表土の除去作業が始まったりしました。でも原発は相変わらずで、放射線に対してはいかに積算値を少なくしていくか‥‥なんてことも書きました。
 が、この1カ月間、政治の様子を見ればわかるように、どれもこれもあんまりすすんでいないんですよね。時間がかかるものだとは思うけれど、あまりにも無駄な時間が多すぎる‥‥。そういうのは理解に苦しむ。

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 電気の見える化、電気予報などが始まりましたね。分かりやすいから安心します。放射線が見えるようになったら安心‥‥でも逆に怖いか‥‥。
 1週間経ったあのサクランボ。カンペキに熟しているのが目に見えて分かります。上の方はヒヨドリが食べているのでしょう、あまり見当たらないのですが、下の方は正に鈴生り状態。ちょっと手を伸ばせばポロッと取れてなかなか甘いのです。
 1週間で何とかしろとは言いませんが、将来に向けて何がどうなっていくのか、何をどうしていくのか、それをできるだけ早い時期にぜひ示してほしい。それがないばかりに、我々はどうすればいいのかがわからない。こうしよう、こうしていこうという前向きな次のステップを踏み出せずにいる。それなしでは復興なんてあり得ないんだから‥‥。