梅雨明けに向けて

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 あの大震災から明日で4カ月になります。早いもんです。何かを批判したりするつもりではないのですが、結局のところ福島原発は何も変わってないじゃないか‥‥という思いがあります。わずか数年で終息するようなものではないから、4カ月というのはごく短い期間だし具体的な進捗状況と言ってもごくわずか‥‥というのが現実なのでしょうね。でも、でも我々はそれでも具体的な変化が見えないと、復興への弾みがつかないんだなぁ‥‥。
 町の教育関係施設の表土除去作業がすすんでいます。数値にしてみればごくわずかマイクロシーベルトの変化でしかないんだけれど、今後ずっとそこで学校生活が続けられることを考えれば、それはホントに大きな効果につながるんですよね。
 これまで屋外での学習活動を制限してきた学校も、今後はこれまでどおりになるかもしれません。やっぱり外で元気に遊ばないと。

 ウォーキングの途中、作業の様子をぼんやり眺めていたんですが、乗り入れている車も、専用の重機なども、ナンバーがばらばらでした。中通りは福島、浜通りはいわき、会津地方は会津と、3つのナンバーがあるんですが、つまり福島県が一丸となって復興に取り組んでいるんだと実感したんです。こういう光景あまり見たことなかった。
 梅雨が明け本格的な夏に向かう今、仮設住宅への入居が始まりました。生活が少しずつ変わっているんですね。

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 トンボを見ました。今季初のような気がします。ということは、ひょっとすると梅雨明けが近いのかな? トンボって梅雨時には見ないもの。関東まで梅雨明けになったようですから、東北の梅雨明けも近いぞ‥‥かも。早いなぁ‥‥。

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 夏といえばヤマユリも咲き出す頃ですねぇ。いつもの散策路、あちこちにヤマユリのつぼみが揺れています。あの香りに包まれるんだなぁ。チョウやガも目立ち始めました。あのケムシたちが育ったんだねぇ。成長って早いもんです。

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 トンボもそうですが、セミも初めて見ました。大きくトリミングして何とかこの大きさにしましたが、アブラゼミやミンミンゼミではないなぁ。いずれそのセミたちがウンザリするような蝉時雨を聞かせてくれるんですよねぇ。それもまた季節のものと割り切って楽しむことにしようと思います。ホントに早い、短い一生だからなぁ。

 いきものは、たぶん梅雨明けに向けて活動を開始したんだと思います。何十年先を見越した計画・取り組みが必要なのかも知れないけれど、それは当面の・今の生活がなければあり得ません。それだけに早急の対応が求められているというのに‥‥。
 でも、相変わらず余震が続いていますが、まずは自分たちが次のステップに向けて進まなければなりません。あれもこれもはできないので、惰性になりつつある取り組みなど切り捨てるものは切り捨てる勇気も必要だと思います。小さなステップを積み重ねていく、それしかないんだよね。