ひとつの時代が終わる日

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 黒いタートルネックにジーンズ姿。Appleのスティーブ・ジョブズが CEO を辞任したとのこと。健康状態が急に悪化しているとかそういう意味ではないとのことですし、いかにもなモノクロ写真は決してそんなつもりではないので勘違いしないでください。これは文章を読んでご理解ください。
 一時代が終わったなぁという思いがあります。自らが設立した会社を追われるかのように退いて、しかしやがてその古巣へ戻って大変革を成し遂げ、ついには時価総額世界一の企業になりました。数年後には宇宙船のような新社屋が完成予定‥‥。すごいね。
 彼がいなくなったらどうなるのか、不安がないと言ったらウソになりますが、Apple には Apple らしさをずっと貫いてほしいですし、Apple らしい魅力的な製品を今後も提供してほしい、ただそれだけです。

 田舎道、ヘルメットをちょこんとかぶり颯爽とカブで走ってるおばちゃんを見ると、自分の母ちゃんを思い出します。先日ちょっと出かけたときに、そんなバイクのおばちゃんがいましてね、後部座席からボーッと見ていました。元気でいいなぁ‥‥って。
 実は今日は母の命日なんです。写真はそういう意味でした。1年なんてホントに早いもんですね。実家に帰るたび、そっちの部屋からひょっこり顔を出すんじゃないか‥‥なんて今でも思ってしまうんです。
 母ちゃんの一時代って何だったんだろうって考えることもあります。考えるとつらくなってくるから今日は考えません‥‥。ま、人として自分の一時代を全うした、その尊さに尽きるんだろうな‥‥。

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 日中の墓参りはできないので、仕事を終えてからできるだけ早めに集まり、家族そろって実家へ出向き焼香してきました。時刻も時刻なので、じゃぁラーメン食べてから行くか‥‥って話になりまして、ずいぶん久しぶりのあのラーメン店で食べることに。
 振り返ればもう20年来、いや間もなく30年来なんだなぁ。あの頃は県内で最もうまいという評判だったんです。どんどん客が入ってた。それこそ一時代を築いたんだな。
 今でもやっぱり変わらない味なんです。やや濃いめでね。キライじゃないです。でもなぜか足が遠のいてる‥‥。笑 でもそれはそれでいいと思うの。それはそれだから。いずれそこだって店を終う日が訪れるでしょう。どんなラーメン店にもその日はやってくる。そういうもんです。

 自分は自分の一時代をどうやって終えるのか、かなり興味があります。人の一生は太ければ短く、細ければ長いもんだと思っています。ある意味ムキになってやってきたところがあるような気がするから、自分は一般的な長さよりは短いだろうと思うのです。だからこの先は少しでも細くのんびりやって、つまり延命モードに突入したいと考えるようになっているんですよねぇ。
 そんなヤツがひとつの時代だなんて話をするのはちゃんちゃらおかしいような気もするんだけど、現実としてはね、仕事中心の第一ステージはある程度のところで納得して終わりにして、やっぱり人生の第二ステージ、もうひとつの時代こそ、しっかり楽しんでみたいと思うんだなぁ。そんなにうまくいかないのが人の一生なんだろうけれど‥‥。

“ひとつの時代が終わる日” への4件の返信

  1. 奇遇と言うか何と言うか我が母の命日が昨日なんです

  2. 息子ってそうなんですよね。私の子どもたちも旅立った後にも私の姿を追ってくれるのでしょうか?
    将来はお母さんの面倒を見てくれるという娘とむさくるしいけれど心優しい息子のためにまだ生きていたいと思います。
    目標はあと20年。孫ができたらその子の大学の入学式に参加するのが夢です。

  3. だっぱいさん、こんにちは。
    それは奇遇ですねぇ。
    「母の命日」という言葉から「命の母A」という薬を思い出しました。
    それも飲ませておけばよかったかなぁ。(ってぜんぜん違うから‥‥)

  4. ピンクリボンのアンさん、はじめまして。
    そうそう老後が気になりますよねぇ‥‥。
    自分は誰にめんどう見てもらうんだろう‥‥。
    孫の大学入学式ですか。いいですねぇ。
    今日はお孫さんを描いた絵を見てきましたが、ホントに生き生きとしていて、
    やっぱり孫はかわいいんだろうなぁって思いました。
    あと20年、自分は生きていられるのかどうか、実は自信がありません。
    ただ、20年後のフクシマをしっかり見てみたいという思いがあります。

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