検証5・教育計画をノートにするってどうよ

110906

 今年も半年経過というところでちょっと検証してみた自分の手帳類。第4回まで紹介したところで終わってしまっていました。(^^ゞ 一応全5回シリーズということで準備してたもんですから、時期外れの感もありますが最終回ということで上げておきます。
 学校は教育課程という児童生徒育成のための計画をつくりそれに基づいて1年間学校運営をしていきます。ざっくりと言えば。

 教育目標を定めそれをどのように具現化していくかということで、年間の授業時数や各教科の指導計画そして行事の計画などを盛り込むわけですが、実際にはひとつひとつにもっと詳しい計画が必要ですし、学校運営全般に関わる計画だって不可欠です。
 こうしたさまざまな計画を「教育計画」としてひとつにまとめ、冊子にしたり、あるいはファイルなどに綴じ込み必要に応じて差し替えながら使うとか、学校ごとにいろいろ工夫をしているのだろうと思います。

 自分とこはDリングファイルを利用しているんですが、実際差し替えて使うということはほとんどありません。必要な資料があれば追加して綴じておく‥‥くらいなんだけどそんなにはない。自分としては紙をめくるときに落ち着きがなくてイヤというか、全体的に扱いにくくてDリングファイルそのものが好きではありません。
 んで、全部取り出してやや厚めの色上質紙で表と裏と挟んで表紙代わりにして、できるだけ浅い位置でガッツリとホチキス止めにして製本テープで仕上げ、厚さ7mm程度の冊子にしてしまいました。
 そうしたらものすごくハンドリングがいいんです。無駄な厚みがないから、クルッと丸めるようにしてページめくりができますし、とにかくじゃまにならない。最初からそうしていますよという学校もあると思いますが、これは目からウロコのようなものでした。
 便利になれば手にする機会も当然増えるものです。たぶんそれは教育計画のあのへんに書いてある‥‥なんて済ませていたことも、実際にそのページをサッと確認するようになりました。書いてはあるけれどもう少し詳しくする必要があると感じることもあるので、余白などを利用してメモしておくことも増えたような気がします。

 だったら、これを仕事用ノートにしてしまうというのはどうだろうと考えました。自分の仕事の全てがここに集約されているのですから、もっともっと活用しない手はないんですよね。当年度の計画であると同時に、次年度の計画をつくっていくことでもありますから、その反省を書き込んでおくことが最も大切ではないかとも思うわけです。
 そのためにはどんな風に「ノート化」すればいいか‥‥。

 ・用紙サイズ: A4→B5? いやA4?
  ノートとしてであればよりコンパクトなB5判の方が扱いやすくなるけれど、
  製本後は用紙の追加は不可能なので、B5判のそれを糊づけするなどして
  挟み込むのは容易だからA4判にしておくべきか。

 ・B4台紙の利用
  これからノート用に特別な編集をしていくのは困難。
  周囲にちょっとしたメモスペースさえ確保できればいいことなので、
  A4判とB4判との差分に罫線を引くような台紙を準備しておき、2枚重ねで
  縮小コピーをしてA4判に揃えていく。

 ・仕切り用の色上質紙もノートに
  ブロックごとに仕切っておく色上質紙の裏側がもったいない。白紙ページに
  なっているので自然にメモの場所になるんだけど、だったら予め罫線を
  引いておいた方がより便利では。

 ・綴じ込みたくても綴じ込めないもの
  名簿などはあれば便利だけどリスクも大きい。せいぜい挟み込む程度。
  時期的に遅れてしまうものも少なくないので、別冊の工夫を考える。

 こうして考えてみたとき、実は自分の担当する事務部の計画がこの中にはあまり入っていなくて、目標達成の関連性からも学校運営の観点からも、もっと充実させないとあかんなぁと感じているところです。
 ここであれもこれもと考えたとき、だったら事務部の計画として別に作った方がやりやすいんだけど、そうすると「1冊に綴じる」ことの意味は半減しかねないと思うのです。
 関連性の一つの例は、各教科の指導計画に「予算との関わり」という項目を一つ追加して、どの単元でどんな教材を使うのか、どの時期に何が必要なのか、そうした予算の計画が見えるようにすることです。2月3月頃にこのあと1年間の細かい数字を考えるというのは難しいことなんですが、じゃぁ 1,000円と安易に考えるのではなくて、これなら 850円だという積算をしていくと、1人当たりのトータルで500円、1,000円‥‥の削減も考えられなくはないです。それが例えばワークブックや補助教材で保護者の負担になるものだとしたらその軽減を図ることができるんですよね。
 仮に「どこで何を使うか」の計画が立てられなくても「ここで何を使った」という記録は可能です。この記録ができれば次年度は簡単に計画を立てることができるでしょう。そのための記入欄がないとその発想さえ出てこない。それだけ大きな意味があるんですね。

 まぁそれはともかく、これが仕事用としてプライベートと完全に切り分けられるのであれば、自分のノート、ダイアリー、スケジューラが自ずとできるんじゃないかと思います。
 でもやっぱりスケジュールって仕事中心でそれにプライベート・レイヤーを重ねて考えるようにならざるを得ないんですよね。混在してないとわかりにくい。でもそれはスケジューラのこと。ダイアリーは基本的に私用でしか書かないし、ノートは逆に用途やカテゴリ別に準備すればいいこと。例えばこの話だって、あくまでも仕事用ノートの一例としてはおもしろいかなと、まぁそんなところ。
 どうもこのあたりが自分の場合はネックになっているような気がするんです。ただそれは必ずしも悪いとは言い切れないようにも思えます。そりゃいいねぇと思えるように棲み分けをしっかりさせることが課題なんだろうなぁ‥‥。

 ということで、2011年後半に臨むというか、2012年の手帳をどうするかというか、あれこれ考えているところです。9月を迎えて発表された2012年の手帳でそれぞれ悩んでいる皆さんのお話と併せてもっと悩んでみようかなと。
 誰の役にも立たないけれど、自分としては何度か読み返して考えられるので、全5回(とその予告)分のリンクを張っておきます。

 ・初めに 来年まであと1カ月半!?
 ・検証1 2冊態勢ってどうよ
 ・検証2 WEEKSってどうよ
 ・検証3 モレスキンってどうよ
 ・検証4 iPhone, iPadはどうよ
 ・検証5 教育計画をノートにするってどうよ(このページ)