スタンプでいこか

　買ってから、あそういえば‥‥と大事なところ思い出したんですが、モレスキンのアドレスブックって要するにただのルールドノートなんですよね。６mm横罫にインデックス用タブの切り込みがあるだけ‥‥。
　実際これを使おうとすると、少なくても縦罫線の３〜４本は引かないとどうしようもないんじゃないかな。そこんところにハタと気づいてさぁどうしようかと思った次第。これがアドレスブックかと、普通なら文句のひとつも言いたくなるところですが、さすがモレスキン、これがアドレスブックなんですわ‥‥。

　ざっと予想される記入項目は‥‥、名前、一応ふりがなも、電話番号、携帯番号、メアド、郵便番号と住所、少なくてもこれくらいは備えていないと‥‥と思いますね。ただ、果たして単純に横一線に書いていくのがいいのかと考えると、ん〜一覧性があっていいのかな、でもどうせアルファベットごとに分かれるんだし、デジタルデータと違って書き込む順だし、すると一覧の意味があまりないような。だったら一人ずつブロックになってる方が使いやすいのかなと、そんな気もするんです。

　試しに書いてみます。ポケットサイズの１ページ幅は切り込み部分を差し引いて約８cm。見開きのまま１行使うと16cmです。たぶんかなり狭いです。

　もったいないのでコピーして試し書きしてみました。16cmをこんな感じで分割して書いてみたんですが、自分の老眼にギリ影響のない程度の文字サイズではあるものの、けっこういっぱいいっぱいな感じ。上の例。
　んで、下の例みたく２行使ってみました。ふりがなも書ける、住所が２段になってアパート名なんかも書ける、長いドメインのメアドも何とか大丈夫、間違ったり変更になったりで書き換えるときも多少は対応可能。となると一人２行分は必要なんだな。
　１行だと20人くらい書けます。２行だと半分の10人。アルファベットごと８ページずつ割り振られているので、２行分でも40人分は書けるからまぁ何とか間に合うか‥‥というわけで、見開きで10人分書けるようなレイアウトを考えてみることに。

　さてレイアウトの前に。実は手で書くことは苦にならないのですが、枠のようなものまで手で書くというのがダメなんです。興醒めしちゃうの。一番上に「なまえ」とか「住所」とか書いて線を引いてるうちにイヤになってくるんです。例えば字が曲がった、大きさが不揃い、センタリングできてない、線が微妙に曲がった、かすれてる、ダマで汚れたなどなどもう書く気になれません。その用紙を破り捨てたい、もう手帳そのものがヤだ‥‥というところまでいってしまうんだな。

　そこで、今回はスタンプを作ってみることにしたんです。スタンプだって曲がったりかすれたり、インクが滲んだりこすれたりで汚くなるんですが、どういうわけかそれは許せちゃうんだよねぇ。
　最初は普通のゴム印と思ってたんです。でも少し調べるとシャチハタ「Ｘスタンパー」の版下を直接入稿できるところがあったので、それを利用することにしました。
　先日ちょっと書きましたが、ほぼ日 WEEKS の「連絡先リスト」がだいたい自分のイメージだったので、これをイラストレータで作って送って、本日それがご覧のような感じになって到着しました。

　これをスコンと押して１人分書いていくわけです。みごとに正確なサイズなので１人分４行でピタッと収まり（当然なんですが）、１ページに５人分書くことができます。
　しかし問題はいっぱいあります。(^^;
　インクが乾きにくい。押してすぐには書けません。スコンスコンと一気に押していくのも厳しい。１回押してはティッシュを挟んで閉じて‥‥という感じ。しかも裏写りがけっこうひどい。
　それから版のサイズは 75×24mm でも、外枠とかガワの分とかで 95×40mm くらいになります。それをフラットな面で押すならいいんですが、ハードカバーとは言え微妙に内にも外にも反ってしまうので、かなりのかすれも予想されます。許せるけれどもそれはそれで気を遣ってしまいます。微妙にずれてしまうのもね。

　とりあえず位置合わせだけは簡単にできるようにしました。カッターで小さく切り込みを入れ油性ペンで染み込ませるように書いて目印を付けました。これはまぁかなり改善されましたね。
　いっぱいいっぱい書けば 40人×26種類で 1,000人以上にはなるんですが、ＣとかＬとかＱとかＸとかって書く人いないよね。まぁそれでも 800人くらいは大丈夫だからね。
　インクの汚れとか裏写りとか課題はた〜っぷりなんですが、いかにもアナログ的でおもしろいっちゃおもしろい‥‥かな。チマチマやっていこうと思います。ダイヤリー用にもちょっとしたものを考えていたりするんですが、それはゴム印で試してみるか‥‥。

　※ サーバの障害ですっかり遅くなっつまった‥‥。