がんばって‥‥

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 それ以外の言葉が見当たらなかったのです、正直なところはね。でも、いろんなことをその前にも後にも考えるんだけど、やっぱりそれ以外にはないんだよね。がんばる。がんばるしかないんだよ‥‥。
 オレもがんばろうと思った。誰だっていつどこでどうなるかわからないからなぁ。だから家族のために自分のためにもがんばって仕事しておかなくちゃって思った。と同時に、ホントにこの仕事をダラダラやってていいのかと、いやダラダラやってる訳じゃないんだけど、自分の好きな時間に好きなことを好きなようにしないまま終わっていいのかと、そんなことも考えました。一度きりの人生、これでホントに後悔しないか‥‥。

 こんな田舎に住んでいると横並びの考え方みたいになってしまうというか、何か変わったことをするよりは何事もなく穏やかに静かに過ごせればそれでいいかと思ってしまう傾向が強いように感じます。みんながそうじゃないとは思うけど、少なくても自分はそうだな‥‥。
 まぁそれ自体はどうでもいいんだけど、横並びするために無理をするとか自分を曲げるとかして、それが意外に穏やかでも静かでもない辛さを生んだりするのが田舎なのですよ。
 でも、世の中にはいろんな人がいる、いろんな考え方がある、だからいろんな生き方があって当たり前なんだよな。たくさんの人が絶え間なく行き交う都会の雑踏の中に身を置くと、なるほどそれでいいんだよなと、奇を衒うわけではないけれど周りがどう見ようが自分は自分でいいじゃないかって、自然に思えたりもしたんだなぁ。

 がんばって再雇用でさらに続ける、定年まではがんばる、あと少しがんばるけど早めにリタイヤする、それはその人の事情だものどうだっていいじゃないか。定年までがんばれば何か特別なメリットがある時代じゃない。達成感か‥‥ホントにやりがいはあるのか。なくても続けるってそれはやっぱり自分を曲げて無理をして疲労困憊するだけになりかねないはず。でも全うするという気持ちがないわけでもない‥‥。

 彼の職場では、彼の力を頼りにしながらも無理のない態勢を作って事業を展開しているという。フレックスタイムでの柔軟な対応もある。オレは‥‥オレの最後はどう考えてくれているのか‥‥あぁ背筋がゾクゾクする。_| ̄|〇

 いや、オレの話なんかどうでもいいのだ。
 とにかくがんばっぺ。まず3カ月。長いけどあっという間だから。オレも今週いっぱいで最初の3カ月が終わる。どうなるものやらと思ったけど振り返れば早かったなぁ。
 不安だらけに決まってる。最初はな‥‥。でも、意外に前向きな新しい発見があるんじゃないかと思ったりもするのです。あっという間だとは言っても、自分なりにこうしてみようなんてゆとりもいずれ出てくるでしょう。人生って、生きるってそういうもんだよ、たぶん。大げさか。

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 せっかくだもの中華街で食べようなんて言ったけれど、実は何でもよかったの。気を紛らすためにもう少しバカな話をしたかっただけ。時間が許すならもう一晩泊まって次の一升瓶を開けてワイワイしたかったのだ‥‥。
 だから崎陽軒でぜんぜんオッケーだった。欲を言えばファミリーコースか何かでワイワイコースにしたかったんだけど、もう一人の方はたぶん逆にいっしょにいるのがつらいのかも知れないなぁとか思うとな‥‥。
 そのまま横浜駅で別れた。じゃ、がんばって‥‥。ん、じゃ。昼食後のややノーテンキな頭にギリギリ助けられた。あと一言二言を許さない人混みがこの時ばかりは目頭にありがたかった。

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 帰りの新幹線。車内販売が来て黒ビールを飲もうという話になった。この1本で重い口がやっと開いて、ボーッと考えていたあれこれが少しずつ出てくるようになった。とは言え、ここまでの話をお互い再確認してるようなもんで、結局その3カ月がんばれやということしかないのだな‥‥。

 奇しくもサザンが復活することになった。新型ゴルフCMのテーマ曲だという話じゃないか。まだまだ長いんだ。焦らずじっくり、オレと違ってそれができる性格だったもんな‥‥。
 こんな話をこんなところでしてみても何にもならないんだろうけれど、きっと笑い話になる日が来るんだろうとオレは思って書いてみたりする。正直何もできないんだけど、いずれ笑い話になるようにみんな応援してるから、だから、がんばって‥‥。

“がんばって‥‥” への2件の返信

  1. お久しぶりです。何だか最近似たようなシチュエーションで似たような事を考えていて、読んでいてじわっと来ました。
    ずっと思考が同じ所を巡っていて、踏み切れずにいる自分。焦りとか不安とか。
    『がんばる』ことに否定的とも取れる意見なんかもある昨今ですが、今おかれた状況の中で『がんばる』とりあえずそんな日々を送る事で何かしら変化があるのではと信じています。

  2. どうもご無沙汰です。
    結局じじいの戯言でしかないのですが、がんばろうっていうよりは、じっと耐えるしかないのだとか、時の過ぎるのを待つだけとか、そんな思いも聞きました。
    なるほどなぁと思ったんですが、それってあの地震や原発事故以来しばらくの間感じていたことと重なるような気がして、先の見えない焦りや不安がなおさら強まる辛さを改めて実感したり‥‥。
    耐えることも、ただ待つことも、がんばることだと思います。その中のわずかな変化に気づくようになったら、きっと次の展開が見えてくるでしょう。それが「克つ」ということなんでしょうね。勝ち負けではなくて。
    ありがとうございます。

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