急な発熱

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 残念ながら仕事なのでキックオフとほぼ同時に出かけました。10分もすれば到着するのでせめて就業開始時刻まで職場でテレビ観戦させていただきましょうかと。あ、ギリシャ戦のことです。
 さっそく「何かあったときのためにテレビつけとかなあかんやろ。あらサッカーやってんのかぁ」とか白々しいこと言いつつ見入ってみるのですが、意外に観戦する雰囲気全くないっぽいすげアウェイ感に、結局ほとんど見ずに終わったのでした。ま、見なけりゃ見ないでどうってことない。自分その程度。

 W杯見るの当然みたいな最近の空気がイヤだと感じる人も少なくないようですね。正直なところ急な発熱的異様な盛り上がり方は自分もあまり好みません。4年に一度のチャンスと経済界が躍起になるのはわかるのですが、世の中を煽って煽って煽りまくるようなやり方がなぁとか感じてしまうと、今度は一気に熱が冷めたりするわけです。寒イボできる‥‥。
 サッカーに限らず、最近は視聴率だとかアクセス数だとかばかりの気がしますね。世の中もう何でも数字なんだな。オレがオレが的にみんなガーッと行ってサーッと終わってしまう。取れたら取れたで、取れなかったら取れなかったで、とにかくもう次に行かないことには‥‥ということでしょうか。
 ニュースなども重要性より話題性っぽいし、そうなってくるともうどんどん回転していって流されるだけ。家庭でのコントロールなんか無理だし、そういう中で育つ子どもたちって、将来何をどう考えどう判断するようになるんだろうか、世の中どうなっていくんだろうかとマジ心配するお年頃です。
 大騒ぎされた方はもうあっという間に過去のものになって、結果的に「みんなで盛り上げよう!」って頑張ったはずなのに、気付くと、いや気付かれもせずフェードアウトしてしまうという何とも悲しい結末だなぁ‥‥。

 6年後のオリンピックに向けて、世の中はますますそういう傾向が強くなっていくことでしょう。さぁ次は2年後のナントカ大会、その次は‥‥、なんてヘンに煽らないでほしいもの。煽られるのではなく盛り上げていくことなんだと思います。盛り上げるのも急な発熱じゃなくてじっくり温めていくことなんだと思うのです。

 まぁとにかく、4年に一度の大会なのですからそりゃぁ楽しまなくちゃとも思うのですよ。ニッポンを代表する若者たちが必死でがんばってんだもん。あれじゃ勝てっこねぇよと思うこともないわけじゃないけど、ノーサイドの笛が鳴ったときにみんなで歓喜の渦をつくって盛り上がることができたらって、それを考えるとやっぱり観ないことには応援しないことには始まらないのですな。
 ブラジル大会にちなんでコーヒーもブラジルを飲んでみたりするわけです。「ブラジルにいる選手の人、聞こえますかぁ〜」的に必死になって応援するわけじゃなくて、単にそこにあったからなんですが‥‥。あったからついでに次戦に備えて「コロンビア」をお取り置きしてみました。おーし次はゼッテー飲み干したるでぇ!とか思うわけです。
 何事もあまりムキにならずに楽しむ方が長続きするもの。それでいいのだ。