水を流す日

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 先日、23日・秋分の日、いつものように川や魚の様子をまず確認すべく堰に行ってみました。水はおだやかに澄んでいて、でも魚が泳いでいるふうはなく、今日もカワセミはいないだろうなぁと川上に向かいました。餌がないんだもんここはもうあきらめちゃったんだろうと思ったんです。
 でも、何度か見かけているポイントにスーッと姿を現してくれました。すぐに川上の方に飛んでいったようなので静かに追いかけてみたんですが、残念ながらそれっきり。とりあえずいつものコースを歩いてきてまた戻ってみることにしました。
 が、戻ってきたら川の様子が一変。堰が下ろされ、ずーっと川底が見えるほどにまでなってしまっていました。

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 その前、上流に向かおうとしたとき、川の水は澄んでいるはずなのに濁っているところがあったんです。不思議に思ってじっと見ていると、何かがうごめいているような感じ。最初は1カ所だと思っていたんですがあちこちでこうなってる。
 目視ではわからないのでとりあえず連写で何枚か撮ってみたら、その中にこんな写真があったんです。歩きながら拡大したりして見てみる。これは間違いなく魚‥‥だよなぁ。そのちょっと右上、波紋ができているのは1匹ではない証拠‥‥だよなぁ。
 これは今後ちょっと期待できるんじゃねぇの? なんて思いながらいつものコースを一回りしてきたわけです。

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 戻ってきても、最初は水位なんか気にしなかったんです。サギも鵜も来てるから、これは魚がいるって証拠だろうとウキウキしながらさっきのポイントへ近づいて行きます。
 と、何か臭い。あ、ドブ臭い。何だろう何だろうと思ってあたりを見ていたら、水位がどんどん下がっていたんです。ついさっき堰を下ろしたところだったんですね。
 ようやく状況を理解して改めて少し上に戻ってみると、流れてくる水は澄んでいるし、何かがうごめいているような様子も見られない。あぁこれで魚も流されてしまったかと思うと、いよいよシーズン終了かと、そう思うしかありませんでした。

 そういえば去年も似たようなことがあったような‥‥と思ってブログを見てみると、やっとこさカメラに収めたのがちょうど1年前でした。それがまたこのエントリと同じような記事で、ぜんぜん成長してない自分にガッカリするんですが、去年は魚がちゃんといたんですね。今年は違うなぁ‥‥。
 それで気付いたんですが、堰を下ろす日というのが決まっていて、それって秋分の日なんじゃないかと。案外カワセミはそれを知っていて、水が浅くなるから魚を捕りやすくなるのでやってくるんじゃないかと。そう思うとまた来週が楽しみになってきます。単純なヤツです‥‥。