針なしステープラー

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 ひろまるさん、ホッチキスの針で困ってねぇがい? なんて聞かれました。
 まぁ確かに課題はありますよね。一番気にするのはシュレッダーかな。いざ断裁してしまおうと思ったときに、ステープラーで綴じられているのを恨めしく思います。
 それから、フラットに綴じられるステープラーの誕生でわざわざ潰す必要もなくなったのですが、綴じ方が弱すぎ密着してなくて指に刺さるような例もないわけではありません。
 つーわけで薦められたのがコクヨの「針なしステープラー」。2穴パンチの要領でガッチャンコするわけですが、ほほぉ〜なるほどな製品でありました。

 詳しい説明は不要だと思いますが、まずは絶妙なパンチング&バインディングの様子をぜひサイトの動画でご堪能いただきたい。
 モノとしては、大きさ・重さ・形の観点から、ステープラーではなくて2欠パンチだろうと思います。「紙綴じ2穴パンチ」ってとこかな。でもみんなが困っているのは2穴パンチではなくて、針で綴じるステープラーの方なんだよね。パンチとしてではなくステープラーとして売ろうってことかな。ネーミングだけでモノの見方が変わってきます。パンチは買わないけどステープラーなら考えてもいいかなと。実際んとこどっちがどうだかわかりませんが、でもなるほどなぁと感じた次第です。
 ただ、ステープラーという感覚のまま使い始めると、かなり仰々しく感じるだろうとは思います。それで、あぁこれは針なしステープラーが付いた分でっかく重くなった2穴パンチなのだと前向きに認識できるかどうか‥‥かなぁ。

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 綴じ方はご覧のとおり。でっかく空いてしまう穴をパンチ穴と考えれば、これは一石二鳥です。一定の距離での2箇所留めなので、紙がふらつくことなくしっかり固定されます。
 大切な資料にこんな穴を空けてしまうわけですから、綴じる前に綴じ位置を確認することができます。A4とB5間違ってない? A4縦とA4横も間違ってない? ホントにこの場所でいいの? その程度の確認でありまして、微調整できるわけではありません。
 これまでは、配布する側はステープラー、受け取って保存する側はパンチを使っていましたが、それを一度で済ませてしまえるというのはたいへん効率的です。また、針で留めた場所ってパンチ穴の位置と一致することも多いから、それもけっこう困りますよね。
 そんなわけで、これまでステープラーと2穴パンチはある意味犬猿の仲だったわけですが、この製品はそれを完全に一体化させてしまったわけです。さすが「ひらめき・はかどり・ここちよさ」のコクヨですわ。金属製の針を使わない、綴じて穴空けを一度に済ませる、針で指先とか傷めない。環境、効率、安心の三拍子揃っちゃったなぁ。

 惜しむらくは綴じ枚数。メーカー側では10枚としていますが、写真上から4枚、8枚、あえて13枚で試してみました。針を使わない従来の他の製品だと薄手の場合はフラフラする例が多いんですよね。4枚程度でもそれはありませんしハラハラと外れてしまうこともありません。厚みが増しても同様で、いずれもしっかり固定されます。
 が、綴じた部分が倍の厚さになるので、固定したあと引き抜くときにそこが引っかかってしまいけっこうたいへんなことになります。巻き込む部分の折り目も破れてきます。正しく10枚以内で使うべきでしょう。10枚までというのは物足りなさも感じますが、それより厚い資料ってウンザリするだけだしなぁ。あ、注意しなくちゃ‥‥。

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 だいぶ前からこうした製品はありましたが、なんか心許なかったんですよねぇ。すぐ破れちゃったりするし、圧着タイプのヤツも剥がれるし‥‥。喜んで買った割には引き出しの隅っこで眠っていることでしょう。(^^;
 まぁそうは言っても使い方次第ですから、ケースバイケースで使い分ければいいこと。
 これは便利な製品だと思いつつも、自分の場合、実は数枚のペーパー資料であれば、できるだけのり付けして綴じるようにしてます。水糊ってベタァ〜ッてなるところがイヤだったのですが、アクアピット、アクアピット強力ペンタイプのおかげでスマートなのり付けが実現して、むしろ好んでのり付けします。定規をあてがってスーッと引くと、乾いたあとページの折り目が一直線になるわけですが、これが何とも気持ちのいいモンでありまして‥‥。