短いことはいいことだ

100304

 大動脈弁置換手術、たった6cmの切開で済ませてしまう方法をいわき市の病院が導入したって記事が今朝の新聞に載っていました。国内では岡山の例に次いで2施設目だそうです。
 これまでは胸骨を縦にザックリと切って(折って)手術をしていたので、軽く20cmは切開しなければならなかったんですね。術後は骨を戻してワイヤーとかでつなぐわけです。でも新しい方法は、あばら骨の隙間に沿って6cmほど切って手術をするので、まず骨の心配がないですね。しかも1週間ほどで回復するんだとか‥‥。

 そういえば数日前が退院記念日だったんでした。10年という月日の経過とともに、医療技術はずいぶん進歩したんですねぇ。術後1週間頃ってようやく一般病棟・大部屋に移ったばかりで、まだまだ身体中にいろんな管がつながっていましたっけ。それが今日1本、次の日また1本と外されていくのが嬉しかったなぁ。
 やがて抜糸をして普通に歩けるようになり、恐る恐る見た胸の様子‥‥まるでフランケンシュタインみたいだった‥‥。すみませんへんな話で。その頃には足というか太ももなんか二回りくらい細くなってしまいすっかり筋力が落ちちゃっててねぇ。全身の筋肉のどこをどう使うことが、立って歩くということなのだと理解するのに役だったというか、いやぁ人間ってすげぇなぁと思ったりもしました。それからですよ、歩かなくちゃ、筋力付けなくちゃと運動し始めたのは。

 手術もそうですが、カテーテル検査も腕からできるようになりました。10年前はこのどちらもたいへんなことでしたから、そりゃぁ苦しいもんでした。夢のようです。
 それはそれとして、昨夜はちょっと懇親会がありました。10年経ってこうしてみんなと楽しく飲めることが何よりです。とりあえず普通に生活をしていられることが何よりです。健康こそ一番と、退院後はそう思っていたものですが、10年経ったら食生活が乱れ運動不足がたたり、普通にメタボおやじになってしまっていました。ここらへんで身も心もちょっと改めなければ‥‥。