さよならハチ

100915

 6年くらいぶりに「北海道のばあちゃん」が来るっていうんで、夕方妻の実家へ遊びに行ってそのまま夕食へ。最初からそのつもりですが。
 八十も半ばを過ぎてきましたからさすがに歳を取ったなぁと感じますが、それでもまだまだしっかりしています。ばあちゃんって言うけど実は妻のおばさん。7年くらい前に大病を患ったとは思えないくらい元気ですし、今回遊びに来るためにきちんと手術も受けてきたというのですからすごい。健康で何より何より。

 6年くらい前ですから、うちの子たちだってそれなりの歳だったのですが、あんな小さかったのに(たぶん小学校低学年の頃のこと)こんな大きくなっちゃったの? なんて話で盛り上がります。それをメインに楽しいひとときを過ごしていたはずなんですが‥‥。

 そういえばネコがいないなぁと思って義弟がちょっと「ハチベェ」を捜しに出たそうなんです。しばらくして‥‥まだ温かい亡骸を抱いて戻ってきたのです。何とも悲しい現実でした‥‥。久しぶりの再会を喜んで、もちろんハチの話も出ていたところだっただけに、にわかには信じられなかった。間もなくお彼岸だねぇなんて言ってたばかり‥‥。

 ハチは我が家のりんの甥っ子に当たります。歳はほぼ同じですが。その兄弟が何匹かいたんですが、結局残っているのは自分の実家にいるシロだけになっちゃった。りんおばさんともども元気でいなくちゃな。そういえば家にやってきて6年くらいになるんだなぁ。

 それにしてもなんでだろ‥‥ん〜良くないことが続いてるなぁって思う。でも義父はこう言うのです。ウチで何か大きな事業をやったりするときにネコが亡くなるんだなぁ。でもそれによってこの家庭は幸せになってきたんだと‥‥。
 命がひとつ消えれば、またどこかに新しい命がひとつ生まれるものです。どんな命になるのかはわからないけれど、命はどこかにまたつながって、幸せもまたどこかに息づくんだろうな。
 だからハチに感謝しなくちゃ。ありがとうハチ、さよならハチ、安らかにな‥‥。