道を拓く

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 今朝はうっすらと積雪約2センチ。昨日は朝のうち小雨が降ったりしたのでウォーキングは中止としたもんだから、今日はちょっとでも歩かんとねぇ。たまにはまだ足跡のついてないところを歩いてみようと出かけたのですが、残念ながらもうご覧のとおり‥‥。みんな早いんですねぇ。
 でもちょっと方向を変えてみると、まだ誰も通ってないところはあります。それでも小動物の足跡はそこかしこに。スルスルと降りてきたのか登っていったのか、木の根もとから道を横切って反対側へと伸びているリスの足跡などは、そうか、この辺りにもいるんだなぁとワクワクしてなんだか楽しいです。

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 用事もあるので早めに切り上げたんですが、龍穏院のお地蔵さんにもしっかり会ってきました。相変わらず凛と立ってやさしく微笑んでいます(が、ロケーション的に基本逆光なんだよねぇ)。風に吹かれて寒そうにしているのではないかと思いましたが、赤い前掛けや帽子にちょっと積もった雪が、逆にふわっと暖かそうに見えたりして。

 今日は成人の日。あれから30年かぁ‥‥。あの時どんな30年後を想像していたかなんてまったく記憶にないけれど、たぶん右肩上がりの世の中を・自分の生活を思い描いていたような気はします。そういう時代だったから‥‥。残念ながらそういう時代ではなくなってしまっているけれど、とにかく頑張れば良くなるんだって思いながらやってきたことは、決してマイナスではないですね。今後もたぶんそう思ってやっていくんだろうと思います。
 じゃぁ今回成人を迎えた人も含め今の若者はどうか。どんな30年後を思い描いているのでしょう。10年後、5年後さえも予想がつかない‥‥? そういう中で頑張ろうったってなぁ‥‥。続けていけば何とかなる時代ではないから、とにかく一発勝負という感覚の方が強いんじゃないのかな。下地・基礎をしっかり作り身につけながら成長していくことが大切なんだと思うけど、そんなモンなくたってとにかく結果が出れば勝ちですからね。正にゲームの世界が現実になってきたのかもしれない。ゲームで育まれた感覚がそういう時代をつくっていくのかもしれない。
 お地蔵さん、それは仕方のないことなんですかねぇ‥‥。

 人の通ったあとは歩きやすいものですが、そこを絶やさずさらに歩きやすくしていくことも大切です。誰も通らないところに足跡をつけるのはおもしろいですが、次の人が迷わないようにしなければなりませんから責任も重大。
 自分はどっちを選択するか‥‥。若い人たちにはぜひ両方の道を歩んでほしいと思っています。道を拓くというのは、いずれにしたってたいへんなことではあります。