蟋蟀在戸

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 昨日、今日と天気のいい日が続いていますが、秋の深まりはしっかりと感じます。
 七十二候は第五十一候「蟋蟀在戸(きりぎりす とに あり)」となり、寒露の候もあと少し。朝晩はどんどん寒くなってます。
 朝露と言うのか夜露と言うのか、一面瑞々しくて、それだけでもうずっと撮っていられるんです。もっと寄ってみようとか、日が差すところを探してみたりとか、キリがありません。あぁウォーキングだったと思い出してその場を離れます。

 それにしてもこういう写真、前にも撮ってるよなぁと思うことがよくあります。結局のところ毎年同じことの繰り返しなんですよね。
 去年はこうでした。今日見た風景と同じです‥‥。めぐるめぐる季節の中であなたは何を見つけるだろう。毎年同じ風景しか見つけられないんですが、そのたびにうわぁ〜って感動してるのも同じなんだけど、それでもそれはその時々のことだから、同じようだけどぜんぜん違う発見なんです。何を言いたいのか‥‥。

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 草むらから虫の鳴き声が聞こえてきます。コロコロというのはコオロギでしょうか。夜になるとスズムシの軽やかな音色、ウマオイのスーイッチョン、そしてキリギリスのギーッチョとか、あぁおもしろい虫の声。
 虫の目ではどんな風に見えているのかわかりませんが、まぁこんなかなぁとちょっとピントをずらしてみたんですが、微妙に目が回る感じ‥‥。
 朝晩はともかく日中はポカポカとした暖かさ。草むらの中、虫たちも気持ちよく過ごせてるんでしょうかね。冬を前に大忙しで目を回しているとか。すっぽり収まってのんびり寝ている野良猫も見かけました。
 数日はこの暖かさが続くけど、週末は一気に気温が下がるような予報も‥‥。何をするでもないですが、こんな天気の日もあと少し、大切にしなくちゃなぁと思います。