大安吉日

151010

 ゴールデンウィーク明けに始まった実家のリフォーム工事。快適なお盆になるものと楽しみにしていたのですが、シルバーウィークどころかこのブロンズウィーク?を迎えることとなってしまいました。近所の新築住宅なんかものすごい勢いで進んでるってのに。さすがハウスメーカー‥‥か。

 不自由ながらも普通の生活を続けながらリフォームしていただくということにしたので仕方はないのですが、約半年が経過してようやく完成の時を迎えることとなりました。
 電気設備や家具類などもう少し残ってはいるのですが、昨日は大安吉日ということで、仏壇を然るべき場所に移動してご先祖様を祀り直し、大きめの家具類やらを運び直したりして、一応の引っ越しということに。雑然としていたリビングの片付けができて、やっとリフォームした家っぽくなった感じです。

 一旦土蔵に移動しておいた書籍類をまた義父の部屋に戻しました。国語(と社会)の教員だったこともあり、文学作品やら歴史資料、郷土史に事典類などなど、まぁ大量です。
 大量ではあるけれど、この先誰も開くことはないだろうし、当の本人だって見たり読んだりするとは思えないのです。だからこの際処分してしまおうと春先片付けるときにずいぶん言ったのですが、自分で集めたものってそう簡単にはあきらめられないんですよね。
 それもわからないわけではないから、捨てはしないけどもう土蔵に保管したままでいいんじゃないかと思っていたのですが、やっぱり自分の部屋に並べて落ち着きたいんだろうなぁ。運び出すだけでもうぐったりでした。今日はとにかく腰が痛ぇ‥‥。

 一気にやってしまった方がいいんじゃないかと思うのですが、けっこうのんびりなので疲れたところで一区切り、夕方早めに終わろうって話になります。だいたいいつもそうなんですが、昨日はそれがありがたかった‥‥。んでさっさと飲み始める。
 晴耕雨読と言いますか、日の出とともに始まり日の入りとともに終わるみたいな生活というか。無理しないわけではないけど無理しない生活、そうでなくちゃなぁと思うことが少なくありません。

 こういう機会だから酒を持っていこう、今日こそ飛露喜の出番かと思いましたが、新築祝いするわけじゃないんだから昨晩の残りでいいと、半分ほどになってる浜千鳥を持っていく‥‥。え〜それでいいの? いいのいいの、おぉこれはおいしそうな‥‥くらいでいいの。
 80を過ぎての一大事業。だいたいの要望こそ伝えたようですが基本的には大工さん任せ。どうなることかと思っていましたが、純米吟醸飲みながら、あぁやって良かった‥‥としみじみホッとする義父。
 トイレだシャワーだと我が家へ日参していた時期も懐かしく思い出されます。我が家のシャワーももう少し早く直して使ってもらえば良かったと反省しきりです。

 記念に電波式の掛時計を贈りました。かなりベタだけれど気を遣うような金額でもないから即決でした。まだ取り付けてはいませんが、夜はほんのり灯る。地震で揺れたりするとライトがつく。多少なりとも足元に優しいヤツ。
 老夫婦、耳が遠くなっていくのは致し方ありませんが、まだまだ元気ではあります。のんびりな生活に1秒と狂わない正確な時計は不似合いかなと思ったりするけれど、だからこそ時間など気にせず、日々の思い出を刻んでいってほしいもんです。