冬至・乃東生

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 昨日は冬至。ここしばらくの寒波もなるほどなと思わないでもありません。実際の寒さはこれからですからねぇ。大雪などでたいへんな状況となってる北日本・日本海側の方々にはただただお見舞い申し上げるばかりです。
 福島県も郡山より西側は大雪や地吹雪などで警戒が必要ですが、東側は太平洋側の天気です。三春は阿武隈山系でどっちつかずの地域みたいな‥‥。昨夜降った雪は5センチくらいでしょうか、今季一番の積雪。それもあっという間に溶けてしまいました。気温はそれなりに低いので日陰では残っていますけどね。

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 土曜日にも歩いているし、その1週間前にも歩いているのですが、最近はそのたびに「久しぶりだなぁ」と感じてしまうのはどうしてでしょ。
 自分なりに考えるのは、紅葉が終わって以降どうもこれだという被写体が見つからないことかも知れません。あたりを見渡しても白茶けた枯れ草ばかりなんだもの‥‥。山茶花を見つけたと思っても、もう大半はどよんとした赤だし‥‥。

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 雪になれば、単純にこうした影だけでも楽しむことができます。楽しみにしていたのはデコボコ感のないもっとふわっとした表面だったのですが、風が強くて林の中は木々に積もった雪がボタボタ落ちてクレーターみたいで、何だかちょっと興醒め‥‥。
 でも、はっきりくっきりな影あり、薄暗がりにぼやーっと広がる影あり、冬らしく伸びる長い影ありで、何となく撮ってきた割にはいろいろな表情があっておもしろいものです。

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 影も楽しいのですが、やっぱりそれよりも動物の足跡ですね。飼い主といっしょに散歩したんだなぁと思える犬の足跡。これは猫でしょうかね。このあと土手を下りていったようですが。今日は見なかったけど、ウサギの足跡は何だかかわいいです。
 こんなところを歩いてるんだと驚いたり、ここで一旦立ち止まったんだと思ったり、それがどんなシチュエーションだったのかと考えるとね、いろんなストーリーが浮かんできて楽しいわけです。

 そんな雪に枯れ草も覆われてしまいました。第六十四候「乃東生(なつかれくさ しょうず)」の季節ですが、夏に枯れたウツボ草はもう次の季節に向けて芽吹き始めるのだそうです。すごいね。
 太陽も、夏から冬へと次第に力を弱めてきて冬至は最も弱い状態。だけれど、今度はそれが逆転するのですから、どんどん力強くなって昼の時間が延びていくんですね。運勢も上向き。一陽来福。
 そうそう、冬至と言えば冬至かぼちゃや小豆粥、柚子湯などの風習がありますが、「ん」のつく7つの食べ物を食べると運がつくそうです。
 ・なんきん(かぼちゃ)
 ・にんじん
 ・きんかん
 ・れんこん
 ・ぎんなん
 ・かんてん
 ・うんどん(うどん)
 どうせなら全部入りのメニューで一気にかき込みたいものですが、どなたかレシピを考えてみてほしいものです。今からでも年末ジャンボに運をつけられるかも知れません。っていうかぜひつけたいのでお願い‥‥。(人)