遅かった‥‥

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 どうもご無沙汰しておりました。お出かけやら仕事やらまぁいろいろありまして、やっとこうして Macに向かえるようになったというか、束の間の休憩のような気もしますが、今日はウォーキングもして写真も少し撮って、ちょっとペースを取り戻したような‥‥。
 その間に愛宕神社の紅葉は見頃を過ぎてしまったかも知れない。ん〜遅かったか‥‥。色はともかく、ここ数日の強風で葉っぱが落ちてしまったようで、何となくスカスカに思えてしまうのです。乾燥気味で白っぽく見えるからなおそう感じるのかも知れません。明日の午前中もう一度行ってみよう。

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 今日は午後2時頃から歩き始めたのと雲が多いのとで、イメージしていたいつもの光の具合とは違って何かちょっと何かちょっとだったんだなぁ。大神宮はとりあえずパス。
 意外にきれいだったのが、御免町の某デイサービス施設のところ。おばあちゃん・おじいちゃんたちも気持ちよく眺めていることでしょう。

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 そのまま福聚寺を通って裏の山まで登りました。そこから北西を望みます。鮮やかな紅葉はもう間もなく終わりそうですが、ちょっとでも青空が見えると気持ちがぜんぜん違いますね。
 見てのとおり右手・北側は青空が多めですが、左手・西側は黒い雲がせり出しています。福島では西側の猪苗代町の方から雪の便りが聞こえてきました。雪‥‥また憂鬱になってしまいます。

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 実は昨日・今日と研究会があってその猪苗代に行ってきたんです。雪の便りが聞こえてきたというよりは、こんな雪景色をリアルに体験してきたと。
 昨日、風も少しあって寒いのは寒いんだけど普通に晴れていたから何の心配もなく出かけたのですが、熱海を過ぎトンネルを抜けるとそこは雪国だったのです。アセ〜。高速を降りホテルに向かう道・景色がもうこんな状態。明日(今日)の帰りが心配で、研修後の宴会も全然飲めず(うそ)今日午前中の研修も身が入らない‥‥(それは違う理由)。今日も朝からこんなに降ってるし、マジで心配だったんです。
 冬タイヤへの交換は例年だいたい勤労感謝の日頃。まだ早いと思ってたんですが、いやいや遅かった‥‥。幸いまだ本格的ではないので地温もそれなりで道路にはほとんど積もってないし凍ってないから助かったんですけどね。
 帰りも熱海を過ぎると晴れ間が見えてホッとするし、ジャンクションを過ぎると路面も完全に乾いていて気分爽快。こんなに天気違うんだねぇ。この雪ですから帰った頃には遅かった‥‥なんてことも予想され半ばあきらめていたワンタンメンでしたが、直行して充分間に合う時刻。12日ぶりにいただくことができました。やぁんまい。

 さて、研究会の最後に、現在の双葉地方の状況などについて報告がありました。放射線量が多いとか少ないとか、そういうことももちろんありますし、もっと現実的に言えば補償金のことなんかも課題は山積しているようです。
 原発の工事は少なからず進んではいるのでしょう。そういう報道もありますが、どれもこれも後手後手の感で現実にはほとんど進んでいない状況とも。現場で働いてくださっている方々はそりゃぁいっしょうけんめいなんですけどね‥‥。

 あまり聞こえてきていないところでは、やっぱり避難している方々のストレスのようです。補償金をもらって安心できるところに家を建てて住めばいい。でも、やっぱりそれはふるさとを捨てるようなことですから、これまで家を守ってきたおじさん・おじいさん世代も、これから家を守っていくはずだった働き盛りのお父さんも、ホントのところは元の家に帰りたいんですよね。補償金が多い少ないではなくて、そんなの要りませんから元の自然あふれる土地を家を返してほしいというのが偽らざる気持ちなんです。
 だけれど、例えば嫁いで間もない奥さんにはそれほどの思いがないとしたら、新しく家を建てるというのは夫婦間でも意見が違うかも知れない。ほしい。いやいらない。そういう感じで生活の何かにつけていちいちぶつかってしまうんだという報告は、何だかとてもわかる気がしました。どっちにもそれぞれの思いがある。相変わらず離ればなれの家族。仕事に就こうにもそう簡単に見つかるものでもない。狭くプライバシー確保も難しい仮設住宅。そういう中でストレスが溜まらないはずはない。酒に頼ってしまう人もいるでしょう。DVも然りか‥‥。

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 さっきの福聚寺の裏山。そこから南側に進んでいくと、日当たりの良いところに畑が広がっています。この一帯を開発して復興住宅を建設するという事業が始まっています。一見やや不便な山の中に見えますが、実はすぐ近くにバイパスが通っているので、意外と好条件かも知れません。
 もっと早く始められなかったのかという思いもありますし、決して遅きに失したわけではないとも思います。どれだけの規模の住宅になりどれだけの仮設解消になるのかはわかりませんが、一日も早くゆっくり安心して生活できるようになってほしいと思います。
 ただ一方で、こうして受け入れている側の自治体にも、避難とは違うけれど住宅や生活に困っている人も少なからずいるわけです。確かにレイヤーは違うのですが、同じマチで同じように生活している以上は‥‥という感覚もわからないわけではない。何よりも避難者優先でまずは進めなければならないけれど、ともすればそういうところから溝ができてしまいかねないと危惧します。
 従来の地域コミュニティが失われて3年7カ月。新しい生活基盤づくりには新しい地域コミュニティづくりも含まれていると思います。が、その狭い範囲だけでなくて、このマチに地元意識を持てるようなまちづくりを共にすすめてほしいものだと思ったりします。