春は相当遠そう‥‥

　今回の雪は関東地方の太平洋側でさえあんなに降ったんですから、福島で40センチとか50センチとか積もりましたなんて言ったってぜんぜん驚き‥‥なんですよ。まさかこんなに降るとはねぇ。やっぱり降らないなんてないんですよ。だから少しずつ降っててほしいんだよなぁ。
　日曜日はさすがに出かけることもなく雪かきに専念していましたので、月曜日の出勤時に見たあちこちの風景には驚かされるばかりでした。除雪した雪の量すごい。雪の多いところじゃないから除雪は決してじょうずではなくて、この後のことをいろいろ心配してしまう‥‥。なるようにしかならないんだけどね。

　さて今日は天気もいいことだし、久しぶりに歩かなくちゃと思いまして、ずぼずぼ入ってしまうのを覚悟していつもの散策路へと入って行きました。まだ誰も足を踏み入れてないのでちょっとワクワクする。
　覚悟はしていたんだけど、見た目以上に吹きだまっていて、長靴以上の深さというか膝の上まである深さに四苦八苦‥‥。50センチくらいの穴をつくるみたいに少しずつ踏んづけて態勢を整え整え少しずつ進むという方法‥‥。途中まで行ってヤバイというかバカかと思ったりして引き返そうとも思ったんですが、もう少しで林になるし経験上その方が楽になると思ってすすみます。
　結果的にそれはそのとおりだったのですが、もう少し早い段階で引き返す勇気がなかったなぁと反省しきりでもありました。
　やわらかい雪に小さな動物の足跡が刻まれていました。積もった雪の表面に風紋ができていて風が強かったことがわかります。でも今日は静かだった‥‥。

　風当たりの強いところでは、木の根っ子周辺に雪がなく風が強く巻いていたのがわかります。すぐ隣は40センチくらいありますけどね。そんなふうに雪が波打っています。
　クヌギやナラの林はそうですが、杉林では葉っぱが傘代わりになって5センチくらいしか積もっていません。今日はそういうところがうれしい。

　一面まっ白な風景‥‥というわけでもないのですが、道も土手もいっしょになってしまうのは確かで、そういうところに木の影が落ちる様子など見ると幻想的でハッとしますね。
　太陽の光の強さ、影の長さ、さえぎるものの有無、キャンバスの角度やでこぼこ、それらの組み合わせで青く見えたり紫に見えたり緑がかって見えたり、雪が積もったあとの晴れの日はそれが一番の楽しみです。

　愛宕神社の階段にもやわらかな影がかかっていましたが、階段の形状が雪でわかりにくくなっているところにこういう影だから、遠近感・立体感がわかりにくくてちょっと危険でもあります。

　今回の雪はこれまでになく多かったのだと、山を下りて街に出て改めて実感しました。こんな日にウォーキングだなんて、油断しちゃいけませんね。
　スコップというか雪かきの幅でしかありませんが、細くても除雪してあることのありがたさを身をもって実感しました。でも街の中とはいえ住宅がなくなると誰も手をつけないからピタッと道がなくなってしまいます。駅に行く道はこれだけなのに‥‥。
　除雪車が出動しても、それは車の通行に大きな支障のないように。ザックリ言ってしまえばガーッとやってきて歩道側に雪を追いやるだけ。歩道そのものはほとんど手つかず状態。小学生や中学生はそこを歩いて行くしかない。何かが違うような気がするなぁ。何とかならないもんかなぁ。

　さぁまた休みが明けます。少しでも雪がとけてくれればと思いましたがどうなんだろう。春はもう少しだなんて言ってましたが、これほど積もった雪がとけるまでには相当な時間がかかるだろうから、ずいぶん遠い先の話のような気がするなぁ‥‥。