Macintosh 30周年

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 先週末・1月24日は、初代マックこと Macintosh 128k が発売された日。1984年のことだから Macintosh は 30歳になったことになります。例えば動物年齢なんてものがあるわけですけれども、技術革新のちょー速いコンピュータに PC年齢とかってあったら 128k なんて人間の何歳に相当すんだろね。
 その Macintosh 30周年にちなみ、Apple の現在のトップページは上の画像のようになっています。また 30周年記念として「Thirty Years of Mac」というページが公開されています。

 ここには、1984年の Macintosh 128k から 2014年の Mac Pro まで、その年の Mac とそれについての思い出話を語る方が登場しています。英語だから大雑把に理解したつもりで読むんだけど、きっちりスクロールしていくと全体ではかなり見応えある‥‥。

 そんなわけで、久しぶりに自分の Macintosh SE/30 の画面を拝んでみたくなって立ち上げてみることにしました。
 と言ってもスイッチ入れるだけのことなんですが、それは一般的な話でありまして、かなり長いこと放っておいたから、さすがに内蔵バッテリもハードディスクも逝っちゃったかぁ‥‥と、そこから心配するようなマシンなんです。
 が、何度かスイッチを入れ直してるうちにハードディスクの回転音、そしてカリカリ音が聞こえてきました。ビデオカードがうまく刺さってないのかちょっと前に倒し気味にしてるといよいよ画面も正常になってアイコンパレードが始まるのです。毎度のことですがホッとする瞬間‥‥。そして心の中でちょっと謝るんです。ごめんな、ぜんぜんかまってあげなくて‥‥。

 立ち上げたときはテキストエディタで簡単なコメントを残すようにしているんです。ファイルの日付を見ると前回は 2012年6月9日。それから1年半以上も経ってた‥‥。
 それでも内蔵時計が 30分ほど進んでいただけで、とりあえず普通に動いてくれます。画面のちらつき少々、そしてやや暗い。ケースを開けてブライトネス調整したい‥‥。

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 システムは J1-7.5.5 と至って普通だけれど、あの頃では信じられないようなハードウエア構成になってます。
 80MB だったハードディスクドライブは 720MB だ。まだ 460MB 余ってる。笑
 5MB だったメモリは 128MB に。32MB が常識的な上限だったが その後 16MB SIMM が安く手に入るようになったから。時代の流れだなぁ。
 そして 内蔵モノクロモニタをそのまま 256 グレースケールにしてくれるアダプタをつけたから、ちょーかっこいい。写真がまずまずきれいに見えるんだけどそもそも写真データが入ってないし今さらわざわざ‥‥。
 そして心臓部。16MHz の 68030 MPU は 50MHz のアクセラレータで 3倍速だっ!
 あ、前にも書いたかも‥‥。自分もすっかり老化してる‥‥。

 なんて言ったところで、今や iPhone にも全く太刀打ちできない現実が悲しいです。今となってはそれが現実だけれど、当時は 72dpi の 9インチモノクロ画面の中にいろんな夢がある、広がっていくような気がしてたなぁ。何でもできるような気がしてたんだ‥‥。
 初めて登場したデジタルカメラ・QuickTake も使った。新しい時代が来るんだろうと感じた PDA・Newton も使った。それが今や iPhone 1台で‥‥。

 んでも、あのとき Macintosh を選んでなかったら自分はまた少し違う生き方をしてたかもしれない。あのとき Macintosh が登場しなかったら、世の中もまた違っていたかも知れないんだよなぁ。
 自分の Mac歴は 30年のうちの 25年程度。人生の半分くらいは Macintosh のある生活なんだなぁ。現在の愛機は 2010年の iMac ですが、3年前のモデルとは言え同じ一体型でもあの頃と比べたら夢のようなシステムですよ。今や生活には欠かせないものとなりこれからも間違いなく使い続けていくんでしょうが、iPhone や iPad にはない、Apple の Macintosh ならではというところをずっと残していってほしいもんです。