田んぼの中、母の日のこと父の命日のこと

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 昨日は実家の田植え作業。次の日のことを考えると土曜日のうちにやってほしいところなんですが、地域の(小学校の)運動会とかまぁいろいろありまして、なかなかそう簡単にはいかないところもあるんです。
 結果的にはこの天気ですから、まぁけっこうな田植え日和でありますし、そもそも自分がメインの仕事をするわけではなくちょっとお手伝いするくらいの話でして、ブツクサ言わず指示どおりに動いていれば、それで1年間は米に困らずに済むというたいへんありがたいことなんです。

 まぁとにかくあっちでもこっちでも田植え田植え田植え。普段はひっそりしている田んぼですがこれくらい賑やかになると何だか悪くはないですね。もちろんそれぞれの家庭でやるのが基本ですが、何だか仲間がいっぱいいるような気がしてそれが心強く感じたりするわけです。

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 午前中、まだ機械の入らないところを見ていたら、ものすごい数のオタマジャクシ発見。カエルはダメだけどオタマジャクシはギリギリセーフ。ピョンって来ない安心感。もうすっかり卵から孵っていたんだねぇ。気がつけば5月も中旬だもん。早い‥‥。
 午前中は田んぼの外側でちょこちょこと手伝っていたのですが、午後からは田んぼに入ってリアル田植えです。機械で植えたところの再点検ですな。足腰が痛くなるヤツ‥‥。

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 何かぷかぷかしていると思ったらカエルの卵でした。まだ孵ってないのもいたんだ。足並みが揃ってるような揃ってないような‥‥。いやでもホントに一斉になんてありえねぇんだからなぁ。
 田植えをしながら田んぼの真ん中でこんな写真を撮れるようになったのですからすごい時代です。アメンボを撮ったり風景を撮ったりもする。かあちゃんから電話がきて今どんな様子かなんて聞かれてこたえる。それも田んぼの中。全部 iPhone。

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 田んぼの中、外を問わず、ちょっとした瞬間をカメラに収めました。ちょっと手を休めるくらいの方が長続きする。撮った写真を確かめるとき自然と足腰も伸びる。自分は農業の何も知らずに手伝っているだけだけれど、デスクワークじゃない仕事の方がいいなぁという思いがこういう歳になり次第に強くなっていると感じます。
 前日はみんなで仕事をするってどういうことだろうということを一日中考えていました。前述したように仲間を頼りにしながら頼られながら仕事ができるというのはほんとうに心強いと思います。分担したりいっしょにやったりするから精度が増し、速度が上がり、量もこなし、チェック機能もはたらくというのに、それによって質も高まるというのに、自分の仕事はずっと一人でやるものになっている。いろんな背景があるから単純にすすめられるものではないんだけど、そういうことを考えれば考えるほど、自然の中でできる仕事の方がいいなぁと思うのでありました。あぁ食べる前からごちそうさまの気分‥‥。

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 みんなで集まったときはそれなりに意気も上がって、木曜日あたりから前向きに考えたりしたんです。そういえばオヤジの命日だったなぁと気がついて、息子と飲もうと思ってた酒を飲みながら、今度はひとりでいろんなことを考えました。
 ホントに自分の中でも賛否両論あって、だったら立ち止まったり戻ったりするより前進した方がいいんじゃね?と思うのです。でもおちょこ一杯飲み干すとまた別の観点になる。でも今さら戻れるわけはないんだし‥‥。
 そうして三晩もあれこれ考えたことを、田んぼの中で思いっきり否定する自分‥‥。おかげで母の日のことはすっかり忘れてしまってた。それは1週間遅れで何とか考えよう。墓参りにも行ってこなくちゃなぁ。落ち着いて考えればまぁまともな話だろうとまたふりだしに戻って‥‥。そうしてあれこれ考えられた田植えの時間ってありがたかった。
 どうもこの焦点のずれたような意味ふぅ〜な話で何が何だかわかんねぇっす。そういう時代なんだろうかねぇ‥‥。