震災19カ月・どうしたものか

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 区切りがいいかどうかはわからないけれど、あの大震災・原発事故からちょうど19カ月が経った。もう1年半以上になるんだけど、まだまだつらい生活を余儀なくされている避難者・転居者が30万人もいる現状‥‥。
 そんな日のニュースがこれだ。残念極まりない。一事が万事、何のために誰のために自分たちは選挙などしているんだろうと、改めて深い疑念を抱かざるを得ないのだなぁ。

 ・<復興予算>誰のためか…被災者ら、怒りと諦め 衆院小委
  (Yahoo! ニュース)

 つい先日、とある講演会に参加させていただいた。演題は「福島第一原発事故の現状とこれから」というもの。ノーテンキな自分は放射線量の基準値とかどうもあやふやで、今さらながらふ〜む‥‥などと聴き入ったりしてきた。
 講演会って何かにつけてちょっと前向きになれるものだと思うんだけど、今回ばかりは残念ながら大きなため息ばかりになってしまい、内容の善し悪しではなくて、後味があまりと良くないなぁと感じながら帰ってきた。
 一方では大丈夫だと、一方では危険なんだと、いろんな講演のたびに全く違う見解を聴かされて正直困ってしまっている。君子危うきに近寄らず‥‥危険と思うなら何かにつけて自粛すればいいんだろうけど、現実はそうはいかないことばかり。
 仮にそうしたとしても、今度はストレスによる精神疾患を引き起こす確立が格段に高くなるだろうと、これは自分の経験から予想できる。大半の人はそうだろう。しかし放射線被ばくによる影響は未知のものだから‥‥。
 だからこそ、被ばくは最小限にとどめるべきであるし、決して低くはない福島の現状を考えれば、避難指示の範囲をもっと拡大させなければならないという話もわからないわけではないのだが‥‥。
 結局堂々巡りなのだ。規模の大きいディベートを聴かされているようなものだと思ったりもする。その上でさぁあなたはこれからどうしますか‥‥って言われても、ここで暮らすしかないのである。でなければ、ここを離れて家族で移住しますから土地を見つけ仕事を見つけとにかく生活の全てを補償してくださいと、そういう運動をしていくしかないのである。19カ月が経過した今、現実はどうか‥‥。

 さて、実は自分自身も微妙に疎くなっているところがあったりする。例えばこのブログ右上の「ふくしまからはじめよう」バッジ。いつの間にかリンク切れになっていた‥‥。改めて震災情報にリンクを張り直した。震災・原発事故からの復興について、もう一度あの頃の気持ちでみんなに考えてみてほしいと思う。