震災から10カ月経って

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 雪がほとんどないなんて言ったからか、1/11・震災から10カ月の昨日は細かい雪の舞う朝となりました。たった 1・2センチくらいなのに、気温が低いから溶けなくて逆にテカテカで、なお一層寒中の厳しい寒さを実感します。
 9カ月のとき、何も変わってないような気がするなんて話をしたんだけど、それは10カ月を過ぎた今もやっぱりそう感じます。誤解しないでほしいのは、少しずつ少しずつ、誰かがどこかで、いやみんながどこでも頑張っていることは確か‥‥ということ。それを否定するような書き方で申し訳ないんですが、実感があまりないんだなぁ‥‥。

 ただ、それが悪いとか早くしてほしいとかという気持ちはかなり薄らいできたように感じます。もうこうなったら急がずじっくりと、対応の仕方をよく考えてすすめてほしい、そういう思いが強くなってきたような。
 日常だったあれこれの非日常的な様子がやたら目についていたわけですが、非日常が日常化してきた今は、それらが復旧するだけでものすごく嬉しいんです。急がなくてもいずれ何とかなるんだという気にもなるのです。
 このトラックがどこへ何のために行くのかわかりませんが、工事関係の車輌は何だか頼もしい。この寒い日にホントお疲れ様でございますと感謝申し上げることも少なくない。
 でもやっぱり実感がない‥‥。

 わがままを言うつもりもありません。ただ、安心できる・安心して暮らせる具体的な何かをもうそろそろ実体験したいんじゃないかなぁ‥‥って思うんです。ここ最近また余震が頻発しています。またか‥‥またあの時に引き戻されそうな気がするんです。今大地震が来たら一瞬で10カ月前に戻ってしまうじゃないか、だって何の対策もできてないんだもの‥‥という気持ちなんだなぁ、オレは。みんな必死で頑張ってる。だったら少しでも早くカタチになればいいのに‥‥って思う。自分の中でも矛盾ばかりで悶々している。地震なんて書いてるけど実際に困っているのはカタチの見えない放射性物質だし‥‥。
 何かひとつのことに集中していた春や夏の頃とは違って、今は生活の全てについて関心が高まっています。不安が不安を呼ぶというか、逆に言えば何かひとつでも解決したことがわかると安心につながるんじゃないかなぁ‥‥という気持ち。

 書いている自分でさえ何が何だかわからないのですが、余計なことは考えず小さくていいから自分なりの目標をシンプルに決めてやっていくことなんだろうなぁ‥‥。
 元旦にも書きましたが、前に向かってすすまなければと思います。何かが急に一気に良くなることはあり得ない。だからこそ小さくても達成感・成就感を味わうことが今の我々にとっては重要なことなんだろうなぁ‥‥。

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 雪も昨日の夕方には消えたかと思ったのですが、今朝までにまた積もりました。それだって 2・3センチですからいつもならあっという間なのに、ホントに気温が低くてぜんぜん溶けません‥‥。
 それでも今日はずいぶん晴れ間も見えましたし、夕方の空はかなりの回復ぶりという感じ。週末だしちょっと温かくなることを願うばかりです。