県民健康管理調査用紙到着

111004

 3.11の震災から7.11まで・4カ月間に渡る行動記録によって被ばく線量を推定するという「県民健康管理調査」が福島県で実施されます。全県民対象にようやく発送されると聞いていましたが、我が家にも本日到着しました。
 さっそく中身を見てみると、あぁこりゃ何らかの記録を頼りに書かないと無理だねぇ。そのために、地震発生から約2週間分の県内の出来事をまとめた資料も入っています。町の広報にも町での出来事がまとめられていました。でも記憶はどんどん薄れていく‥‥。

 調査内容はおおむね次のようなものです。

 1 震災発生時の居住地と、勤務先・通勤先
  (所在地と建築構造など)

 2 3.11 から 3.25 までの滞在地概要
  (どこの屋内・屋外にいたか、1日ごと)

 3 3.26 から 7.11 までの一般的な滞在地と外出先
  (定期的な外出先の所在地、いくつかのパターンにする)

 4 3.26 から 7.11 までの特殊な滞在地と外出先
  (3に当てはまらない行動を2に準じて記入)

 5 一時帰宅等による避難地域への立ち入り
  (2に準じて記入)

 6 3.11 から 3.31 の自家栽培野菜等の摂取状況
  (どんな野菜、果物、牛乳などをどの程度摂ったか)

 7 3.11 から 3.31 の飲用水の摂取状況
  (水道、井戸水、ミネラルウォーターなど)

 8 安定ヨウ素剤の服用状況

 9 放射性物質による汚染のスクリーニング状況

 10 放射線業務従事者経験の状況

 さぁていよいよ日々の記録が役立つとき、もうすいすい書けちゃうから‥‥と思っていた割には、悩んでしまいそうな設問。細かな行動をざっくりとまとめなければならないんですね。分析したり統計的に見たり、そういうの苦手‥‥。
 食べ物の調査は自信あったんだけど、震災後 3月中に食べた「野菜類」についてだから微妙。でも、その時季に食べる自家栽培の野菜ってまだ春野菜じゃないし、主になるだろう根菜類はずっと前に収穫しておいたものだからさほど問題ないよなぁ。ホウレンソウとかカキナがダメだったんだね。
 もっとも、この頃はもう家族みんなそれぞれの仕事に追われて疲れて帰ってくる毎日だったから手のかからないものばかり。買い物もできなかったっけ。質素な日々だったんだよなぁ‥‥。

 いずれにしてもすぐには回答しきれません。週末家族みんなで書いてみようと思っています。みんなその頃のこと忘れてるから、父ちゃんの面目躍如、ちょっと得意気に教えてやったりする予定ですが、基本的に自分のことしか書いてないから「使えねぇなぁ‥‥」とか言われるのがオチ‥‥。

 福島県民 202万人の人体実験だと言う人もいます。あながち否定できないかも知れません。自分としてはそれはともかく結果が気になります。被ばくしてないはずがないので、きちんとした数値に表れることを望んでいます。それでもしっかりここで生きるつもりなので、最後はどうなるのかまで調べてほしいと思っています。
 だからなおさら、自分は普通の生活をしようと思うんです。それでどうなのかというところを知りたい。
 ただ、それを〇〇シーベルトくらいは安全なんだなんて話にはしてほしくありません。国策で推進してきた原発の事故によって少なからず被ばくしているわけですから、しっかりとした社会保障は必須だと思っています。相当な予算を確保しなければならないでしょう。
 その上で、それでも原発をまだやっていくのかどうか、ほんとうに自分自身が・家族が・国中がこの放射線に晒されることを想定して考えてほしいものです。もしも明日あのときのような地震が発生したらどうするんでしょうね‥‥。