震災6カ月・果てしない闘い

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 今日は 3.11から6カ月目、9.11から10年目のいろんな特番が組まれていて、どれとどれを観ようなどと考えたりもしたんですが、少しだけ観たらもうおなかいっぱいの感もあり、あっさりやめました。でも DASH村は観ました。
 昨日の飲み過ぎを少しでも何とかせねばと、いつものように RunKeeper で歩行状況をトレースしながら、カメラよりもウォーキング重視で歩きました。意外にも 6km以上歩いてこりゃすごいなぁと思ったら、ちゃんと「これまでで最長距離だよおめでとう!」ってメールが届いてました(が、迷惑メール扱いで危うくゴミ箱直行でした)。

 さて、今朝は6時から地域の道路清掃作業がありました。普通に歩道の草取りなどをするんですが、ほとんどの人はもう何も気にしない風です。もちろん放射線を気にしながらも作業をする人もいるし、春の時と同様やっぱりお顔を拝見できない方もいらっしゃいます。結局のところ相変わらずなんです。3カ月の頃と何も変わっていないのです。あまり進んでいないと思っていた政治の様子も‥‥。

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 お城山のてっぺんが白くガスがかかっていたので久しぶりに登ってみました。ぐるっと回らずに正面から一気に登りました。歩く人が少ないんでしょうね、草が生い茂っています。げぇるっぱと呼んでいるオオバコが靴にべろんべろんとうっとうしい。
 てっぺんから眺める街が今度は逆に白く霞んでいます。6カ月前に飛散した放射性物質がもし目に見えていたら‥‥我々はもっともっと混乱していたんでしょうかね。目に見えるモノだったらもっともっと具体的な対応ができたんでしょうかね。
 あの事故から半年、三春は相変わらず何事もなかったようにひっそりと佇んでいます。

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 でも、青いシートで覆われた瓦屋根とか、近寄るなとパイロンで制限されている土蔵、陥没・亀裂が入って危険な道路、これは何事かと目を疑うような光景が、残念ながら実はあちらこちらに残ったままなのです。
 工事が始まればほどなく復旧するのでしょうが、でもまだまだ先のような気がします。それでも秋の草花は季節どおりに咲き始めてしまうから、不自由な生活が当たり前の生活であるかのような勘違いをしてしまいかねない‥‥。

 原発の状態はその後いかがなものなんでしょう。冷却がまぁまぁうまくいって100度を下回っているようなニュースはどこかで聞きましたが、とにかくさっさと廃炉にしてほしいものです、安全に。
 それでも放射性物質はなくなりません。仮に生活圏での除去作業が一斉にすすめられたとしても、その何倍もの田畑や山林では‥‥果てしない闘いです‥‥。

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 そういえばヒマワリの話はどうなったんでしょう。植えてみたのはいいけれど、実はあまり効果がないとかって噂もありました。それよりもこのあとの処分に困ってしまっているのが現実です。放射性物質を吸い上げていたらいいんだけど、でも逆にそう簡単には始末できなくなってしまう‥‥。
 表土を除去すると地面の数値が極端に下がることがわかり、学校や公園などで作業が行われました。放射性物質がじわりじわり地面にもぐり込んでいくと考えれば、ヒマワリの根から吸収されるという話もわかります。が、実はそれほどもぐり込まずせいぜい数cmくらいだとしたらあまり効果は期待できないような気も‥‥。
 まぁこれはDASH村の報告を待ちたいと思うんだけど、国や自治体じゃなくテレビ番組に頼ってしまうというのがなぁ‥‥。

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 いずれにしても、子どもたちの未来を第一に考えなければならないと思っています。悲しいことだけれど現実的な選択を考えていかないと、将来に夢も希望も描けないでしょう。そのためにも国がもっともっと具体的な案を示すべきですし、次々と大臣が替われるほど人材豊富なはずはないんだから、与野党なんて枠を取り払い一議員としての考え方で一致協力してその案をしっかり練り上げていってほしいもんです。
 どうせ無理なんだろうな。果てしない闘いの相手を間違っているような気がする‥‥。