検証4・iPhone, iPadはどうよ

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 あれもこれもになってしまうので、ここでは浅く?ざっくりと考えてみます。
 そもそもiPhoneを使い始めたのは、いわゆるPDAとしての機能を使いたかったから。それ以前はPalmのデバイスを無理やり日本語化(して使うパッチを利用)して使ってた。Palmを使い始めたのは、AppleのPDA・Newton MessagePadへの思い入れがあったから。実際MP130を手に入れて使ってはみたんだけど、これも日本語が大きな壁になっちゃって、その壁のおかげで激重のシステムになっちゃって非実用的ったらありゃしない。
 でもいかにもAppleらしい独特のインターフェースがやたら刺激的で、ゴミ箱を空にするとか、消去のジェスチャーとかのアニメーションが心をくすぐるんだよねぇ。いつかホントに使えるPDAが登場することをただただ祈るばかりでした。

 それから何年経ったかはわかりませんが、コンピュータ技術の進歩ってすごいよね。スマートフォンって言ってるけど、自分的にはあのNewtonがついにホントのNewtonになって現れたんだなぁって思いです。
 Newtonってホントに楽しかったんです。持つヨロコビもあった。Palmは何だかんだ言いながら実用に耐えたし軽快だったんだよね。それらに加えて日本語にも対応した。速度だって充分。それが自分にとってのiPhoneだったんです。
 まぁそんな思い出話は置いといてと。

 何をしたかったか‥‥いわゆる電子手帳ってヤツなんですね。手帳の機能を電子的にサクサク操作・管理してみたかったわけ。ざっと挙げると基本的には次のような感じ。

 (1)スケジュール管理
 (2)ToDp管理
 (3)ノートやメモ
 (4)電子辞書
 (5)携帯電話
 (6)電子メール

 こうしたモロモロが現実のガジェットになったのがiPhoneだった。電話やメールは基本的に変わらないんだけど、それ以外はアプリ次第でさらに便利に・快適にすることができる。だから自分は迷わずケータイから乗り換えた次第です。
 なのに(1)〜(3)まで、実は手書きのアナログ情報を中心に利用しているんです‥‥。

 そういうアプリを使い始めたら、何でもかんでもデジタル化しなければならないんでしょうか。アナログではダメなんでしょうか‥‥。
 そう、単純に事業仕分けできるものじゃないんですよね。

 手で書いた文字のボリューム、筆跡に表れる速度感、行間や余白に垣間見える微妙なニュアンス‥‥、こういったものはその人にしか表せない感性であり、さすがの高機能アプリだってそこまではシミュレーションできないんだよね。だからアナログに戻ってしまうんだと思うし、その感性の質をさらに高めるための筆記具類をあれこれ探し求めてしまうのでしょう。だからアナログは残る。
 それはもちろんわかっていること。でもiPhone(というかデジタル機器)に何かを求めてしまう。効率的にできるだろうって部分でしょうかね。

 両方に良さがあるんですから、どっちだってかまわない。もちろん両方使えばそれなりの非効率性、リスクは伴う。今さらですが解決できっこありません。無理。必要なら両方使って、自分なりの妥協点をどのあたりに見出すか‥‥それしかないんですよね。
 しかしオレこんなに考えないと理解できない・納得できないんだから情けない‥‥。

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 ところで、じゃぁ効率化を図っていくアプリは?‥‥ってことも改めて考えてみました。
 アプリの使い勝手や機能などは人それぞれだから、どれが良い悪いなんて話はナンセンスかなと思うんですけどね。でもまぁこれもざっくりと。

 〇スケジュール
 ・カレンダー(標準)
  月と日、リストだけのシンプル表示。
  iCalと同期させて管理。
  残念ながらあまりにも機能が劣っていて‥‥。
 ↓
 ・Refills に切り替えてみた
  Palm時代のスケジューラみたい。好印象。
  同期にGoogleカレンダー必要。
  (クラウドがイマイチ安心できない性格というか)
 ↓
 ・Week Cal に切り替えてみた
  横画面、月曜始まり、週表示2種類、年間表示などなど。
  本来これが標準の「カレンダー」であるべきでは‥‥。
  iCalと同じようなToDo管理やダイアリー機能もついたら完ペキ!

 〇ノート
 ・ATOK Pad
  やっぱりATOK‥‥という印象。
  標準「メモ」にはないちょっとした心遣いが‥‥。
 ↓
 ・Evernote も使ってます
  何でも共有するって感覚。
  職場のネット環境には制限が‥‥。
  自宅で‥‥さほど必要性は感じないなぁ(メールでも間に合う)。
 ↓
 ・7notes mini も使ってます
  これまでと全く違った手書き入力の感覚。
  手書きでありながら後で変換も可能。
  逐一変換も秀逸。手書き入力ならではの工夫。

 結局は入力のしやすさなんだけど‥‥。

 入力と言えばこんな話もありましたよね。
 ソフトウエアキーボード 、外付けキーボード、そして手書き変換の指やスタイラス。これらを比較してみると‥‥いずれも「慣れ」なんだよね。標準の変換エンジンだってATOKだって手書き変換だって。
 だとしたら、iPhone単体でいつでも利用可能なソフトウエアキーボードに慣れることがベスト、ベターではないか‥‥というあまりにもベタな結論だったりします。自分の感覚としては、ピンポイントでタップできるスタイラスなどを併用するのもアリかなとも思います。

 さてさて、一方のiPadはどうでしょう。
 サイズ的なことになりますが、だいたい次のようなイメージでしょうか。

 ●非現実的に
 ・手帳という感覚では大きいんじゃないか。
 ・携帯性を考えてもやっぱり大きい。
  ‖
  これを取り出してメモしたりスケジュールがどうのこうのってどう?
  (あまり使いたいと思わない)

 ●現実的に
 ・ノートという感覚だとまぁそんなもんか。
 ・けっこう薄い。ほぼ日 WEEKS 2011と大差ない。
  ‖
  iPhoneサイズの制約がなくなり、リアリティの高い使い方もできそう。
  (いろいろ使ってみたい)

 じゃぁいったいどのくらいの大きさならいいの? という話になるわけですが、これも自分の中では次のように2つに分かれます。

 ●紙を折ってみた「これぐらい」の大きさ = 14×18cm
 ・これにスライドキーボードが付いてたらいい感じ。
  ‖
  iPhoneってこれくらいでもいいんじゃね?

 ●冷静に比べてみた「具体的な」iPadサイズ = おおむねB5判
 ・ほぼ日オリジナルサイズ(A5判)よりひとまわり大きいだけ。
  ‖
  iPadって結局これくらいがちょうどなんじゃね?

 自分は使っていないのでホントのところはわかりませんが、確かにiPadってもう少し小振りでもいいんじゃないかと感じるところはありますよね。でもB5判というサイズをほぼ日手帳のA5判というサイズなどと比べてみると、実は大差ないんですよね。ちょっと小さくしたところで容積ってさほど変わらないような。だったら面積は確保した方がいい、それでこの大きさなのかなと少々納得もしました。
 逆にiPhoneはもうちょい大きくてもいいのかなぁと。でも実際手にしてみたら大きく感じるのか‥‥。
 ただ、これで両者は棲み分けができるのかなとも思います。iPhoneとiPad、その大きさが自然にわかってくるような気もするわけです。
 iPhoneがあるのでiPadはあまり必要性を感じなかったんですが、これも長けている部分をうまく利用していくべきかなと、最終的には感じました。その時にはクラウドも便利に使えるような気もしたり‥‥。

 結局はいつもグズグズ考えていることを改めて文章にしただけのような話になってしまい申し訳ありません。何か答えを出そうとは思わないんだけど、やっぱり何も出ないね。
 いろいろ便利に使っているように見えるかも知れませんが、迷いながらあれこれ試しているもののなかなか自分のスタイルが見えてこない‥‥というのが現実です。まぁそれはそれ、試行錯誤しながら(楽しみながら)使っていくのもいいんじゃないかと思います。