検証3・モレスキンってどうよ

110706

 モレスキンにはモレスキン文化があって、だからそこには然るべきルールや特別な制約がある、なんてことではない。自由に使う、楽しんで使うという当たり前の認識だけだ。と自分は思っています。
 そんなのモレスキンに限ったことじゃないんだけど、でもモレスキン独特の存在感がそう思わせるような気がするのです。そんな気がするところが独特の存在感なのかもしれないんですがね。とにかく何かにつけてテンション上がる、その勢いであれこれほしくなってしまう自分‥‥。
 大人な感じがします。無駄に飾らない、これひと筋でやってますという伝統、それもまた唯一無二の存在感です。

 自由な発想で楽しく使う‥‥だものすげアイディアとかじゃんじゃん書きまくれるような気はする。自分だってちょっとかっこよくまとめられるような気もする。‥‥のだけれど、その存在感故か、ヘタなこと書けねぇなぁと若干尻込みしたりしないわけではないんだなぁ。

 だから、

 ● 相変わらず長々と文章を書きまくるだけで疲れてる
 ● 以前よりも書かなくなってきたような気がしている
 ● ハードカバーに至っては全く手つかずの状態である

 とまぁちょっと淋しい現状なんです。
 大好きなスクエアード(方眼罫)なのにどうしたんだべ‥‥と、自分でも不思議なんですが、そのへんちょっと考えてみたところ、方眼罫そのものが原因ではないか‥‥なんてことを考えてしまっています。

 ・ほぼ日手帳全般‥‥3.7ミリ方眼、淡い点線
 ・コクヨB5スリム‥‥5.0ミリ方眼 薄いグレー実線
 ・その他にも・1‥‥ナカバヤシ・ロジカルノート、横罫+横点線+縦点線
 ・その他にも・2‥‥コクヨ・ドット入り罫線、シンプルな横罫でも方眼的
 ● モレスキンは‥‥薄くないグレー実線の5.0ミリ方眼

 モレスキンのそれは色が濃いんです。グレーの何%かわかりませんが、もう少し薄くしていいんじゃないかなぁ。この罫線にはそもそも存在感などなくてもいいはず。あくまでも記入する・書き込むときの補助線であればいいし、自己主張はほどほどでいいんです。
 その点、他のノートは方眼罫が邪魔をしてない、書いていて気にならない、これが書きやすさというものじゃないかな。
 また方眼のサイズですが、一概には言えないんだけれど 5.0ミリって意外に大きいもんです。方眼罫の書き方のコツは、ほんの少し字をつぶす感じ、上のラインまたは下のラインにわずかなスペースをつくる感じで書くこと。原稿罫を意識するってこと。一マスまるまる使ってしまうとぎゅうぎゅうに見えちゃうんですね。そういう使い方をすれば 0.5ミリってまずまず(ほぼ日系は 3.7ミリですが)。この書き方が自然にできるよう考えられたのがナカバヤシ・ロジカルノートですね。書きやすさもさることながら、読みやすさも考えられているということ。つまりノートは書けばいいってもんじゃなくて、読むためのものでもあるんだと最近気づいたんです。コクヨ・ドット入り罫線シリーズなんかもそうですね。
 いずれにしても、モレスキンの方眼はちょっときついんじゃないかなぁと感じています。伝統故に、そこが改善されることはあるんでしょうか‥‥。

 サイズはどうかということも考えました。代表的なのは 13×21cmのラージサイズというスリムA5判と、9×14cmのポケットサイズ。前者は、ほぼ日手帳でいうとカズンとWEEKSの間くらい、後者は、ほぼ日オリジナルよりひとまわり小さいくらい。この微妙なサイズがね、最近けっこういいなぁって感じているんです。
 ついでだから全般的に見てみましょう。カバーはハードとソフトがあります。いずれもオイルクロスなんですが、ハードカバーはノートというよりは本に近いですよね。
 さらに中身は、ルールドという横罫、スクエアードという方眼罫、無地のプレーン、この3種類(他にも専用のレイアウトはいろいろあります)。
 これらのパターンからチョイスしていくと自分のお気に入りが見つかる‥‥ってわけなんですが、自分が選んだのは‥‥。

 はい、最初は次のようなパターン。

 ○ ラージサイズ × ソフトカバー × スクエアード

 もともと コクヨB5スリムノートの代替でしたから、サイズもカバーも問題はないのですが、せいぜい前述のようなことかな。使ってないとは言えまぁまぁ使ってはいるんです。
 ただ冒頭書いたように何となく構えちゃうところもあって、もう1冊追加しました。

 ○ ポケットサイズ × ソフトカバー × スクエアード

 サイズを小さくしただけ。だけど、使い込むに従って見開き 18×14cm・B6判よりちょっと大きいこのサイズが、自分にとっては手頃だなぁって感じるようになってます。
 この検証シリーズで実際に使っている様子を(恥ずかしげもなく)写真で紹介してますが、自分としては一話完結みたいなパターンを作りやすいんだなぁ。まぁ詳しい話はまたいずれ機会があれば。

 こうしたモロモロ考えたとき、ノートっていうのは情報を「書き留める」という本来の趣旨からは逸れるのかもしれないんですが、後で読み返すこともまた目的だから、それが楽しいと思えるような「描き方」をしておくといいんだなとは思います。
 冒頭「ルール」という言葉を使いましたが、自分でルールを作って書く・描くことを心がけることが、後々の活用に大きく影響してくるんだとも思うようになりました。この歳になって今頃でこれまたお恥ずかしい話なんですが‥‥。
 そのルールが良くも悪くもしっかりできあがってしまっているのが「ほぼ日手帳」かも知れません。しかしほぼ日の達人たちはそのルールを自分のものにして使いこなしています。いろんな罫線を提供している学習ノートもシンプルなルールを作りやすい。
 モレスキンにはそのルールがほとんどない。何かひとつでも自分ルールを作って使うことによって、活用に弾みがつくんだろうと思います。自分ルールがいくつかできてくると活用のサイクルが確立するし、その人らしい味のあるモレスキンが生まれるんでしょうね。
 もちろんそれだって他のノートだったりスケッチブックだったりと何も変わらないはずなのに、モレスキンならではのように思えてしまうから不思議なんだなぁ。

 今はポケットサイズがいい感じ。何となく自分のモレスキン・ルールがわかってきたような、自分なりの楽しみ方がわかってきたような気もするので、いずれそれをラージサイズでも展開してみたいなぁと思っています。

“検証3・モレスキンってどうよ” への4件の返信

  1. わ・か・り・ますー。
    モレスキンの方眼って濃い。
    私は熱烈な方眼loveなのにモレスキンだけプレーンを使ってます。
    薄く・・・なるわけないですね。はい。

  2. 濃いっすよねぇ。あぁよかったオレだけかと思ってた。
    結論みたいなもんなんですが、まずは自分もプレーンを試してみなくちゃと
    思ってるんです。
    ただ、水平に書けないんですよねぇ。ガイドラインがないと。
    微妙に曲がってもどこかでうまく補正してそれっぽく見せようと努力はする
    んですが、だいたいは負の連鎖です‥‥。
    一応ていねいに書き始めるんですが、収拾がつかなくなるなぁというのが
    わかってくるともうだめ。書き始めてすぐにわかるんですよ。だいたいは。
    だからなぐり書きになっちゃう。これはただ思い付きで適当に書いただけ
    なので責任持てませんよ的な書き方であきらめるんだなぁ。
    そこなんだよ悪いのは。
    ん〜、これはどうにかなりませんかねぇ‥‥。

  3. 活動再開のkorterです!
    コメントしたいコトがたくさんあるのですが追い追い。
    れいの宿題も、はじまりますので(笑)
    モレの方眼ですが、私は気にならないというか、
    ロディアのなんか目に飛び込んでるきますから(笑)
    それに比べると落ち着いてみえますよ。
    プレーンにして、方眼の下敷き敷くってのはどうですか?
    下敷きも好き嫌い分かれると思われますが。

  4. korterさん、さっそくありがとうございます。
    落ち着かれましたか? のんびりいきましょう。
    プレーン + 下敷きも考えています。が、書くとき硬い感じが好きでない
    というめんどくせぇ正確も持ち合わせておりましてねぇ‥‥。
    カズンを使い始めるときに実は下敷きも買ったんです、純正の。
    それを今取り出して見てるんですが、ところどころ5mmの点線が欠けて
    いるのはどうして? え〜なんでなんで?

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