iPhone に スライドキーボード

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 ちょっとでも文字入力が快適になればなぁと思いまして、保護ケースにスライド式のBluetoothキーボードが付いたこんなヤツを買ってみました。一般に「HY-IPKB-SL」と呼ばれている製品です。秋葉館でやってます。
 第一印象‥‥ケース自体はスポッと収まるし、スライドするとケータイみたいにスコン、スコンと潔く開閉するギミックがいい感じ。質感も意外に安っぽくなくて、これはちょっと期待できそうです‥‥。

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 詳しい話の前に、まずはPCのUSBポートに付属のケーブルをつないで充電です。赤だったインジケータはほどなく緑になって完了しました。ある程度充電されていたんでしょうね。この向きに合体させて、スライドすればキーボード入力できるよ、くらいの説明が書いてあります。

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 さて合体です。当たり前ですがメチャクチャ厚くなります。本体の2倍くらいですね。そしてずっしり感。何か違う方向に行ってるような気はしつつも、見事な一体感もありまして、そんなに悪い気はしないなぁ‥‥。でも個人差がありますから。

 さて、それではいよいよ使ってみます。
 キーボード側では、ほぼ中央に見えているギザギザのヤツがON/OFFスイッチです。その右隣は充電用のポート、右端はペアリングボタンです。iPhone4 本体では、一般設定で Bluetooth を ON にしてペアリング開始です。ほどなく接続できます。
 なお、fnキーと地球アイコンで入力方式(us←→日本語)を変更します。ATOK Pad では us モードの中で切り替えます。

 ちょっと期待してみる操作感‥‥実際はすこぶる使いにくい‥‥と感じました。現在かなり後悔しながらいじり回しています。
 何が使いにくいかって、ひとつはキーピッチですね。思ってたより小さくて打ちにくい。さらにはキーがフラットなこと。各キーの中央が少しでも出っ張っていたりしたら分かりやすいんじゃないかなぁと思ってます。
 キーピッチは、横長にした場合のソフトキーボードよりわずかながら長いんですが、キーをぐっと押さなければならないので、指先が平たくなる、つまり意外にキー1個分の面積が必要になるんだと気づきました。だから少しでも山のように出っ張りがあれば改善されるような気がします。この場合は爪を立てるようにして入力すべきなんでしょうね。

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 別の観点では、キーボード部だけだとかなり薄っぺらで、本体&ケースが奥に行ってしまい重量バランスも悪く、ちょっと持ちにくくて打ちにくいと感じました。

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 人指し指はキーボードの奥を包むように本体の裏側を支え、中指以下は軽く握るようにキーボードの裏から全体を支える、というスタイルになるでしょう。
 これで残った親指だけでキー操作をするようになるわけですが、、右で言えばバックスペースやエンターキー、句読点、矢印キー、左で言えば、ファンクションキーなど端っこのキー、つまり両サイドがかなり忙しいんですよ。そこに親指をアクセスさせるため何か窮屈な思いをする感じなんだなぁ。
 そりゃぁこれだけのキーボードですから、快適性なんか求める方がおかしいんでしょうけれど、ん〜なかなか慣れん‥‥くっそぉ‥‥。

 改めてソフトウエアキーボードで試してみると、かなり気が楽になります。ハードキーボードでは「押す」という実感がないと現実に入力できませんが、こちらは触れるだけなのでことのほかスイスイ。まぁ一長一短ですが、このソフトウエアキーボードってのも、実によく考えられているんだなぁと感じました。

 そこで少し持ち方を変えてみます。中指以下で裏から全体を支えるのではなく、指の付け根のあたり全体でキーボードをサイドから挟む感じ。すると親指の爪の方でチクチク押す感じになってかなり改善されるような気がします。
 この手のキーボードって、そういう使い方をするもんなの? ひょっとして。

 とりあえず ATOK Pad で使ってみたんですが、入力・変換エンジンの違いによっても印象はずいぶん変わってくるでしょうね。結局のところ実際に使ってみないことには分からないんでしょうけれど、スライド式ケータイなんかを使っている・使ってきた人にとっては、案外快適なのかも知れません。
 自分は初めてなので戸惑いばかりですが、こういうもんだと思って使っていると次第に慣れてきますね。これはこれでありかなと思うので、もう少し練習して使い分けてみたいと思います。
 あ、キーボードは横にしか使えませんから、縦にしか使えないアプリでは意味なしです。そこはご注意を。

 実は「BoxWave Keyboard Buddy Case」って製品があって、そちらは少し高級感があるような気がします。キーも少し丸みを帯びているような‥‥。一方のこちらはというと、箱に「Made in China」って書いてあって、もちろん値段も違います。(^^;

“iPhone に スライドキーボード” への7件の返信

  1. おー、いきましたねー、hiromaruさん!
    いつも詳細なレポートありがとうございます。だいたいイメージできました。
    私はウィルコム03でスライドキーボードには慣れているので、hiromaruさんが感じられたような違和感はほぼないと思いました(思えました)。
    ただ懸念していたのが、書かれているとおり多分iPhoneのほうが重くて指で支えるの苦しいだろうなってことと、フラットなキーボードがどうか?ってところだったので、これはアップルが製品化してくるのを待ってもいいかな~などと思った次第です。
    ウィルコム03のキーボードは少し出っ張りがあるので、打ってて心地いいくらいなんです。ほとんどブラインドタッチですから。処理速度が遅いんで私のタイピングのほうが早いくらいです…。
    ん~、でも“モノは試しに”的に欲しい一品ですな。

  2. 先日お会いしたときこの話が出て、以来、ん〜、ん〜、ん〜‥‥ってずいぶん
    悩んでいたんですが、身体に良くないと思って踏ん切ってみました。
    自分としては結構きびしい感じ。ただ使ってると慣れるもんでもあります。
    重量バランスについては、キーボードありきで設計したら確実に使いやすく
    することができるでしょう。当然ここまでの厚みにもならないでしょうね。
    もっともっと使いやすいキーボードの付いたiPhoneが登場したら嬉しい
    よなぁ。そしてらほぼ間違いなく機種変更する。
    モノは試しに‥‥これ試してみる?

  3. そうですねぇ、モノは試しに試してみたいですねw
    じっくりキーボードを手持ちのウィルコム03と比較してみたんですけど、ウィルコム03のほうがよく考えられてると今思いました。
    iPhoneのは、できるだけキーを大きく、出来るだけ使いやすそうにって考えたんでしょうけど、結果そうはなってないように思います。
    ウィルコムのは両サイドに少し余裕があって、その分キーは小さくなりますが、キーの大きさってそれほど問題じゃないんですよね。それよかその両サイドのところ(際のところ)に親指持ってくることのほうがきつい。
    iPhoneのは上段が数字入力キーになってますが、それももったいないですね。数字入力ならファンクションキーにしちゃえばそれまでです。
    んー、なんとなく徹底検証したくなってきました(笑)

  4. > キーの大きさってそれほど問題じゃないんですよね。
    ここまで小さいと、あとはいかにその個体の特性に慣れるかですからね。
    つくづくそう思いました。両サイドがきつまらしい件も。
    故に、多少なりともキーにデコボコがあったら格段に良くなりそうだとも
    思います。
    で、いやぁ渡しておくべきだと思いましたよ、名刺、めいし。
    近いうちそこに送ってみますからねぇ。徹底検証されたし。笑

  5. > 近いうちそこに送ってみますからねぇ。徹底検証されたし。笑
    ごめん。1週間遅らせてください。m(_ _)m

  6. ありがとうございます。
    来週ということで、もちょっと待っててねぇ。

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