調子のいいとき

110526

 もうずいぶん前からですが、封筒印刷を印刷屋さんに発注するってなくなりました。ワープロやドロー系ソフトできれいな版下を作れるようになりましたし、いわゆる輪転機って印刷機もクオリティがアップして精細な印刷ができるようになって、予算もないことから自分で印刷しているのが現状です。
 が、普通の更紙やPPC用紙などに印刷するのとは訳が違いますすから、紙送りがうまくいかなくて紙詰まり・しわくちゃになってしまうとか、どうしたってエラーは生じてしまうんですな。正直なところ、100枚束で1枚・2枚くらいの失敗は覚悟して始めるのです。

 ところが実際はもうちょっと失敗するもんでありまして、場合によっちゃ「何で朝からこんな印刷に手を焼いてんだオレ‥‥」なんて誰に言うでもなくつぶやきながら涙目になってインクドラムを引き出し、気づくと手は真っ黒で、というシチュエーションは、そのスジの方ならご存じのことでしょう。

 しかし、逆にそんなエラーなんかに見舞われることなく、500枚 1,000枚の印刷もあっという間に、もちろん1枚も無駄にしないで終わってしまうという、そんな調子のいいときも時にはあるもんです。例えば今日のように。
 そりゃぁ気持ちのいいもんです。二度三度、給紙がうまくいかなくてちょちょっと調整はしましたけど、封筒揃えのスタートボタン押しの取って並べの、一連の操作・動作がやたらスムーズ。半日‥‥は大げさだけど、それなりの時間を取られてしまうことを覚悟して臨むだけに、すっかり得した気分で、今日は仕事バリバリがんばっちゃうもんねなんて思うわけです。
 片付けをしたって休みませんから。すぐに机に向かって次の仕事ですよもぉ。まだ10時半にならないもんコーヒーなんかあとあと、メガネがきらぁ〜ん! よっ、仕事の鬼! それくらいすごいことなんだな、オレとしては。やっぱ鉛筆1ダース小箱をあそこにセットしてやることなんだよなぁ‥‥なんて自分なりに生み出した職人芸的技術の粋にしばし酔いしれたりもしますけど。

 誰にも調子のいいときってあるもんでしょうが、まぁそのおかげで調子の悪いときもあるわけだから、人生はおおむねプラマイゼロなんだろうね。
 みんな今の状況がいいときだとは思っていないでしょうから、つまりこれからプラスに転じるんだろうな。それはやっぱりプラス思考ってヤツでさ、細かいこと考えずにざっくりと段取りしてみることかも知れませんね。そういうイメージを自分がつくり出し、思い描いていくことって、オレは大切だと思うね。たかが封筒印刷で‥‥とも思うけど。