おじさんはマチへ灯油買いに

110327

 地区の総会があって出席してきました。こういう状況だからと、報告も計画も議事はトントンとすすめられ、全て異議なしで終了・閉会となりました。ホントに必要だったのかなぁ。あ、議事録の署名‥‥。まぁいいか、何もなかったんだもん。
 帰ってきてコタツに入ってうとうと居眠り。灯油があと少し‥‥心細くなってきたものだから、おじさんは山へ芝刈りに・マチに灯油を買いに行かなければなりません。父ちゃん行ってこいと。ブツクサ言いながらポリタンクを積んで出かけるしかないのです。

 だって、どこのGSが開いてるかなんて分からないのです。言葉は悪いですが最近はゲリラ的に昼間とか夕方とか急に店を開けるんですね。でも考えてみれば今日は日曜日ですから、在庫の有無とは関係なく閉店なんじゃね?と思いながらも、一応は町内をひととおり巡回してその旨報告することにしました。
 そうは思っても淡い期待はあるわけで、でもことごとく「売切」「終了」などの貼り紙ばかり見せられてしまうと、正直へこみます。このままhiromaru家は凍死か‥‥なんて不安もよぎったりするわけです。
 ムダな行動をしても仕方がないんだから、もう1箇所見てダメなら帰ろうとそこへ向かったところ、2台の車が普通に給油していてビックリしました。並んでないの。ガソリンは2,000円まで。灯油は1缶・20リットルまで。後輩がやってるところだったのですが、そいつが神様に見えました。神様にそいつって‥‥。
 たまたま友人も給油していたので、灯油そっちのけでしゃべってしまいました。その間、神様は私が2缶積んでいることを知り、もう1缶そっと入れてくれたのです。後部座席からの出し入れまで全部神様が‥‥。(^^; 持つべきは後輩だね。ありがとう。

 燃料不足以来ここまで、皆さん何時間も並んで給油していらっしゃるわけですが、自分は比較的短時間で給油できています。特別なコネや情報などないのですが、ラッキーなんだろなぁ。昨日も偶然に開店直後のGSに行き当たったし、今日もそんなわけだったし。
 こういうところから、何とかなるさと楽天的になってしまう自分‥‥。だからでしょうね、何時間も並ぼうとは思わないんです。どうしても迷惑をかけると思うし。でも何とかなってしまう。たぶん何とかなるんだね世の中。

 ところでその友人ですが、実は先輩でありまして、あの頃はホントによく遊びよく語り合った無二の親友で、実にもう何年ぶり、いや十何年ぶり、偶然の再会だったのです。
 自衛隊に勤める彼は、災害派遣で仙台へ1週間行って昨日帰ってきて、またすぐに出かけることになるのだとか。被災地は映画でも見たことのないような凄まじい世界が広がっているそうです‥‥。こんなところでこんな話をしようとは‥‥。
 積もり積もった話はあるわけで名残惜しかったのですが、いずれ落ち着いたら飲みましょうなんて在り来たりの言葉で別れました。お互い元気でいることを確認し合っただけでも良かったです。

 何か書こうとしても、結局地震関係のことになってしまいます。今は仕方がないな。
 毎朝こんなことを思うんです。
 目を覚ます。原発が無事収まった、具体的にはよくわかんないけどどうやら収まったんじゃないか、そんな気がして外を見るんですね。でも勘違いか。昨日もそうだった。何も変わってないんだよなぁ‥‥って思いながらニュースを見ます。するとやっぱり何も変わらない、あるいは悪化している様子をニュースは伝えているんです。深くため息をついて、無事今日を迎えられたことに安堵し、さて今日もおにぎり作るか‥‥なんて思いながら出かける支度をするんです。
 そこからは、たぶん普通の生活です。もちろん仕事も普通‥‥のはずですが、何の予定も立てられず気ばかり焦ってる。当初の予定どおりに‥‥と言われても、今ストップしているそれらに区切りが付かないことには‥‥ということも少なくありません。指示待ちでいたくはないけれど、具体的なタイムスケジュールが示されなければ、仕事の組み立てもできないんですよねぇ‥‥。
 そんな1週間がまた始まります。いよいよ3月は終わります。組長も終わります。そして新年度が‥‥果たしてやってくるのでしょうか。
 で、結局のところ、がんぱっぺ ふくしま、なんだよねぇ。