震災11日目・気がかり

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 また大きく揺れてぶっ倒れるんじゃないかという気がして、それとまとまった時間が取れなくて、片付けないでいた2Fの一角。気がかりではあったのだけれど生活に特別な支障もないもんだから‥‥。でもさすがに先週末あたりからそうもいかないと思うようになり、昨日からようやく片付け始めた。
 正直なところはめんどうだったのだ。何がめんどうかと言うとネットワーク配線。特別なネットワーク環境があるわけではないんだけれど、一時期あれもこれもつないでみたい病にかかっていて、まぁ一般家庭では考えられないような数のケーブルがあっちこっちに‥‥。

 いずれそのうち‥‥と現在に至っていたのだ。とぐろを巻いたようになっているケーブルをこの際できるだけシンプルにすることにした。部屋(家)全体に張り巡らされているもんだから、家具から荷物から本や書類から、出したり戻したりですっかり時間がかかってしまっている。久しぶりに模様替えもと思ってやってるから、なおすごいことになってしまっている。

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 整理するのが上手じゃないから、資料なんかも一箇所にまとまってない。まとまってないから確認するのにも苦労している。この際全部捨てようと思ってはいるんだけど、捨てるためにまとめたくなってしまって‥‥。
 そうして集めて重ねたひとくくりの資料。20年ほど前「事務の手引」改訂版の編集委員をしてたときのものだった。ワープロと手書きと切り貼りとを、今じゃ珍しいB4判にコピーしてチェックしてたんだなぁ。実際にはもっともっとあって、それらが一番上に写ってるこの一冊に集約されたのだ。
 自分はそんな器じゃないから、そりゃぁ大きな負担だった。数カ月ごとの会合はいつも足が重かった。だけれど、それぞれが担当している部分の資料を渡され説明を聴くと、あぁ自分だけサボってるわけにはいかないと、そう思いながら帰ってきたものだった。今思えば、駅伝と同じで、割り当てられた部分を自分が何とかしないことには、手引書そのものが泡と消えてしまうのだ。だからプレッシャーだったんだけど。

 資料などがまとまっていなかったことが、実はずっと気がかりでもあったのだ。まさかこんな機会にまとめて捨てられるようになろうとは思ってもいなかった。少しだけホッとしたけれど、他にもまだまだたくさんあって、少々ウンザリしちゃってる。が、こういう感じで捨てられるのだということが分かると、あとはもう一気にやってしまっても問題なしという感覚も。思い切って捨てる、実はどうでもいいことだったのだと気付いたり‥‥。
 だとしたら、また別のコレクションも一気に処分できるのではないだろうか。それはまた後日報告ということで。

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 さて、もうひとつ気がかりなガソリンのこと。
 今朝は雨が降ってたので、仕事に出かける娘を送っていく。ついでにGSの様子をぐるっと巡回してみようとしたら、思いがけず最初のGSに数台の列。娘を送って速攻引き返して最後尾に着けてみる。
 約1時間後の午前9時。従業員の姿が見えたので始まるんじゃないかとの話‥‥が、いいえ本日は営業しません宣告だった‥‥。_| ̄|〇 早く言えぇ〜っ!
 もぉこうなったら次じゃ次じゃぁ!ってなるものだ。確率の高そうな別のGSを目指し急いで移動。ここが当たった。すかさず家に電話して並ぶよう指示する。嬉々として実家や友達にも連絡。でもすでに並んでいるとのこと。みんな同じように困っているのだ。
 最初のGSでムダに1時間、こちらでトロトロと1時間、合計2時間は長い方ではないかも知れない。おかげさまで、ほぼ満タンになった。ハイオクは規制がゆるい。初めてハイオク仕様で良かったと感じた。

 しかしこの渋滞ってヤツ、前の車に詰めて並ぶから排気ガスが心配である。放射性物質なんかよりずっと発ガン性が高そうな気がする‥‥。普通に走行する車の邪魔にもなってるし、こんなところに並びとうなかった!って思うんだけど、こうでもしないと生活が保障されなくなるというか‥‥。
 支援物資を運ぶバスが給油待ちの渋滞を窮屈そうに走っていった。

 それと、どなたかがリツイートしてくださったような気がするんだけど見つからず。車のナンバー下1桁で給油制限する方法ってすばらしいと思った。週5日として月曜日は1と2みたくすれば、みんなものすごく安心できるような気がする。いかに均等に行き渡らせるかも、こうした非常災害時のポイントだと思うなぁ。

 三連休、普通に休んでいいのだろうかとも考えたが、先日も言ったように「普通に生活すること」が基本だからしっかり休ませていただいた。あれこれ気がかりではあるけれど、だからどうなるわけでもない。
 自分は避難民ではない。少なからず被害は受けたけれど被災者というレベルでもない。ただ同じ福島県民、東北人として、そして事故の起きた原発に比較的近いところで生活し少しばかりだが避難民支援をしている一人として、震災はかなり身近に感じている。
 電気、水道、ガス、食料、ガソリン、情報、気がかりはだいぶ減ってきてはいるのだけれど、原発は予断を許さない。そこから拡散している放射線・放射性物質が、ひたひたと忍び寄っていることがどうにもこうにも気がかりだ‥‥。
 結果的に、風評による被害を受けてしまう。やっぱり自分も被災者なのかと落胆してしまう。今後どこまで広がるものやらいつまで続くのやら、何よりもそれが一番つらい‥‥。
 しかし一方で懸命に押さえ込もうとしてくださるツイートも少なくない。落胆などしている場合じゃない。さぁ今週も、がんばろう、がんばろう!

“震災11日目・気がかり” への2件の返信

  1. お久しぶりです。ベニマル前のYAMAです。
    震災から約10日、少しずつですが物が流通し始めてきてますが、まだ少し時間はかかりそうな気配があります。
    ・・・iPad2が発売伸びでしまいました。残念です。
    ・・・ちょっと時間あったのでiPad1の方を「脱獄」してマウス使えるようにしてみました。良い感じで使えてます。非対応のFLASHも再生できてます。

  2. YAMAさん、久しぶりです。
    相変わらずお盛んですねぇ。笑
    そうですか、脱獄しましたか。マウスにFLASH、きっと快適なんだろうなぁ。
    iPad2、実際んとこかなり「高速」だそうですね。その高速感が一層の快適感にもなっているんだとか。
    逆に普通のノートPCとか、ものすごく何かに「拘束」されているような気がしてなりません。もっともっとどこでも自由に使えたらいいのにって思います。
    こんな話もできるようになった。前向きに前向きに、ありがたいことです。

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