1979 − 祝賀会を振り返り −

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司会「それでは乾杯に移ります。ご準備お願いします。」
係員「1979年のワインをお持ちしました。」
会場「ええぇーっ!?」やんややんや、
  「それじゃぁさっそく‥‥これで乾杯しましょう。」ひゅーひゅー、ひゅーひゅー
  「なるほどそういうことでしたか」‥‥ちょっと満足げなオレたち
司会「では、ご発声を」
発声「‥‥を祈念しまして、乾杯!」
会場「乾杯!」「乾杯!」拍手喝采が鳴りやまず‥‥。

 というステキなサプライズを思い描き、昼のうちにフロントに預け説明をし、さらに開会前に確認をして、直前には「乾杯で出していただくとき『ワインを』じゃなくて『1979年のワインを』ですからね」と、あれほどしつこく言ったのに‥‥。
 会場に案内されたら、なぜか見覚えのあるワインが会場隅のテーブルに2本並んじゃってますけどなんでかなぁ。あいさつが終わり乾杯へ、さぁこのタイミングでワインが登場!‥‥しないよなぁ‥‥だってあそこに淋しく並んでるもん。
 「では‥‥」(ちょ、ちょっと)乾杯の案内をする前に仕方なく司会者に(ワインを準備してあるのでそれで乾杯を)とコソコソ伝えると、あぁもうビール注ぎ始めちゃってるし。あれぇ、テーブルでやるんじゃなくてあっちの隅でひとつずつグラスに注いでくれてるのかぁ‥‥。ざわざわざわざわ‥‥「早ぐ早ぐワインこっちに‥‥」っていうか、いや、ワインボトルにある「1979」とかをみんなに見てほしいんだけどなぁ‥‥。
 やむを得ず「すみませんあのボトルごとテーブルの方に‥‥」えーなんでなんで? がやがや‥‥「いや、その、実はこれが、我々からの気持ちでして‥‥」ふぅ〜ん‥‥。「いやその、これ1979年のワインなんだけどねぇ」あぁ〜そういうこと? そういうこと! それでは「乾杯!」「乾杯!」ふぅ‥‥。

 いやぁ思いっきり滑ってしまいました。事前の準備、あいさつの中身、そして乾杯へと‥‥完璧につながっていくはずだったんだけどなぁ。でもそれがまた自分たちらしいズッコケぶりで、バタバタした分みんなの記憶に残ったかも‥‥なんてポジティブに考えるのでした。あ! みんなある程度知っててわざとボケてくれた?

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 ステキなフラワーアレンジメントをいただくドサクサに紛れて握手なんかしちゃって、お約束のぐだぐだ記念撮影、高度な技術を伴う手品ショーあり、なぜか新婚生活をぶっちゃけるトークタイムあり、しみじみあの頃を振り返るほろ酔いのとき、ただただ楽しく時間はあっという間に過ぎていくのでした。ほんとうにありがとう。
 昨夜は、そのいただいた花を飾って晩ご飯を食べました。ワインも飲もうと言うので買ってきました。1979年のような熟成感は少ないけれど、新しいワインらしいスッキリした味わいでした。

 老若男女いろんな人が集まって取り組むというのは、いろんな味わいを活かしていくことであり、たくさんの引き出しを持ち合わせることだと思います。ひとり一人が頑張るためにこそ、組織的な体制でのバックアップが必要なんだし、その中でコミュニケーションスキルもマネージメントスキルも学んで、結果的にキャリアアップにつながっていく‥‥と思うんだなぁ。一人だけでやっていてはそれは無理でしょうと‥‥。
 壇上からみんなの顔を見渡しながら、そんなことも考えてみました。