そばどころ 竹林

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 カワセミを探して歩いてたら、蕎麦屋さん発見しました。町のはずれの何でまたこんな車のすれ違いもままならないようなところに‥‥というところ。斎藤の湯のさらに南側、200〜300m先はもう郡山市です。
 時刻は‥‥ようやく10時をまわったところ。でもこれ以上このあたりを散策する予定はなし。それほど腹が減ってるわけではないんだけど、見つけちゃった以上は食べなくちゃなりません。10時過ぎれば小腹も空く頃ですから大丈夫。しかしながら人影は全くなく、恐る恐る店の前の方へ進んでいくと、営業中の看板あり。よっしゃぁー!

 ちわぁ〜って入ったら、反応なし。あ、でも店の人はいるなぁ。再度こんにちわぁ〜って言うと「あ、すみません11時からなんです‥‥」とのこと。ん〜それもそうだと思いつつも、少し困った風に考えるフリをしてみるオレ。だって営業中の看板は出ていたわけで‥‥。
 すると「10分くらい待っていただければ‥‥」と言ってくださったので、急ぐ旅でもないので甘えることに。旅ってなんやねん旅って。でもホントに準備を始めようとしたばかりだったんだ。
 結局15分くらい経って注文となったわけですが、ヘタにあれこれ頼まない方がいい、逆にハイグレードの方がいい、普通盛りがいい、いや大盛りがいい、何せ基本は準備中なわけですからどっちが良いんだかいろいろ迷ったんですが、自分の王道・もりそば大盛りにしました。

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 正直に言ってしまうと、これで大盛りか‥‥と少々落胆しました。腹減ってるわけではないのですが、量は決して多くない。蕎麦自体は実に繊細なものでした。もちろん十割です。
 細い十割蕎麦は、一般に短いもそもそっとしたものになってしまいます。ここもやっぱりそんな感じ。またコシはそれなりなんですが、全体ではこの細さのせいもあってかヘタァっとしてボリューム感がないんですね。たぶんそれで大盛りなのに‥‥と感じたのでしょう。700円+200円。

 食べ終えてから、まだ開店前ということで外の掃除をしている旦那さんと、御礼かたがたしばしお話しをさせていただきました。
 数年前に退職してからそば打ちを始め、現在は自分が好きな細いコシのある蕎麦を心がけているとのこと。知人から「会津のかおり」を送っていただいて、またカツオ節なども気に入ったものを確保してやっているそうです。細かい話は直接お聴きいただければと思いますが、修行中からいろいろご苦労なさっている様子。
 話としてはいろいろ興味深いのですが、今後ますます精進されることを期待します。