お城山に登って思う

　結局アジサイの頃からずっとお城山に行ってなかったことに気付き、久しぶりに上まで登ってみました。２カ月近く、もう暑くてやんなっちゃってたんですよねぇ。
　噂には聞いていましたが、メインの道路がアスファルト舗装になっててビックリしました。また、今後は山全体の間伐をするんでしょうね。ピンク色の紐があちこちの木にたくさん巻かれていました。うっそうとした感じが良かったような気はするけれど、さっぱりしたらそれはそれでいいんだろうな‥‥。

　道路が舗装され景観も良くなれば、お城山を訪れる人が増えるでしょう‥‥か。そんなことを考えながら登りました。
　ひとつには、整備したばかりの頃はいいのですが、それを維持管理していくことができるかどうかでしょうね。やっぱりいつ行ってもきれいに整備されているというのは気持ちのいいもので、だから次も行くんですよね。
　例えば北側の階段が整備されましたが、段と段の間にもうひとつ段を設けて、子どもやお年寄りも歩きやすくなりました。が、一頃の夕立のせいなのかそれ以前からの積み重ねか、土砂が流れ落ち堆積して小さな段々が間もなく坂道のようになりそうなところが出てきました。けっこう滑りやすいので危険になってきます。これ、細かいメンテナンスが必要そうですね。
　町民の森の方は、草が生い茂っています。が、どういうわけか本来の遊歩道ではないところに草の少ない道ができていたりして、不思議な歩き方をしてるもんだなぁと思いながら歩きました。車輪の跡なんかもあったから、自転車なんかで走り回ってるのかなぁなんて思ったり‥‥。

　もうひとつ感じたのは、労多くして功少なしって感覚。頂上まで登るってけっこうたいへんです。でも、これだけ登るんだからきっとすばらしい眺望なんだろうなんて思うわけ。でも、わかっちゃいるけど、実はそれほどじゃないんですよね‥‥。
　眺望以外に何かあるんじゃないかという期待感もあるだろうと思います。でも、登り上げてみるとただの原っぱ‥‥。今は草が生い茂っています。でも他には何もない。本丸跡とは言うけれど、それもただの原っぱだし‥‥。トイレだってきれいです。が、それで満足するわけじゃないからなぁ‥‥。
　やっぱり天守閣がないとダメなんですかね。他にアイディアがあるわけではないですけど、必ずしもそうではないような気もします。登り上げたら一息つきたい。のどが渇く。だったら自販機があれば嬉しいかな。機械じゃなくておばちゃんとかがいて、冷たいラムネを買って飲む方が嬉しいか。そこでダンゴでも焼いてて甘辛のみたらしなんか食べられたらそれも嬉しいな。丸いダンゴじゃなくてやや三角にして（某名物のパクリみてぇだな）名物舞鶴団子と呼びましょう。三角おむすびも焼くか、名物舞鶴おむすび。あと三春駒キーホルダーとか滝桜ペナントとかも置いて‥‥あれ、いつの間にか茶店になってるなぁ。今の季節ならかき氷を食べさせてほしいな。
　でも、これって頂上じゃなくても下の駐車場付近で営業すれば、上まで登って楽しみたい人はそこで食べるだろうから、それはそれで満足しそう‥‥。自分結局そんなことか。

　一面にエノコログサが生えていました。小さい虫がムンムンと固まって飛んでいました。小さな東屋で一息入れたいと思う感じでもないし、他に日陰があるわけでもないし、やっぱり何もなかった‥‥と思ってすぐ降りるだけになっちゃうんだよなぁ‥‥。ちょっと淋しい、ちょっともったいない‥‥。